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『あの...用意してもらってて非常にありがたいんですけど、ちょっと私には無理じゃないですかねぇ〜?』
だんだん小声になる私に臣さんは即座に答えた
「これにしよっか」
最初に手に取った大きくスリットの入った黒いロングドレス。
『大丈夫ですかね〜』
心配しかない私は更に小さい声で聞いた。
「うん。大丈夫」
私のことなんか気にもせず
「コレいい?」
部屋の端に立っていた店長らしき人に声を掛ける
スタスタと歩いてきた店長は臣さんがソファーに座ったのを確認して目の前のカーテンをシャーっと閉めた。
テキパキとドレスを着せられる私はもう人形。
カーテンが少し開くともう1人店員さんが入ってきて私を椅子に座らせる。
1人は私の髪の毛を黙々とセットし
もう1人は箱からギラギラと輝くジュエリーを私の首や腕にをつける
その手際が良すぎてもう見惚れてた。
最後にヒールを履かされて...
「とってもお似合いですよ」
お世辞を加え閉められたカーテンをシャーと開けたと同時にソファーに座る臣さんとばっちり目が合う。
「うん。コレでいいね」
臣さんのその言葉を聞いた店長は
「ありがとうございます」
また90度に腰を曲げた。
「奥様少し歩いて確認致しましょう」
店長の声でゆっくり歩きながら鏡を見る。
もうギリギリまで攻めるスリットにヒヤヒヤしながら歩くと、歩くたび大胆に出る太ももに黒いドレスに散らばったスパンコールがキラキラと光った。
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ユキ(プロフ) - 青空さん» 応援します😀❤ (1月23日 7時) (レス) id: 112f60438c (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 青空さん» 作者様のペースで更新楽しみにしております。 (2022年5月6日 23時) (レス) id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - むぅさん» コメントありがとうございます!!更新遅めですがこの後の展開お楽しみに(^^) (2022年5月6日 17時) (レス) id: a8e20d944f (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 初めまして。ストーリーを読ませて貰ってます。登坂さんとの今後の生活関係、契約期間が終わったらどうなるのか?ご実家との関係の展開も楽しみにおります(*⁰▿⁰*) (2022年4月29日 14時) (レス) id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - まゆさん» こちらの配慮が足りませんでしたね!お話読んでもらえて嬉しいです。今後ともよろしくお願いしますねっ‼︎ (2022年4月23日 23時) (レス) @page12 id: af434e92c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空 | 作成日時:2022年4月23日 19時