甘くほろ苦い

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パーティーは無事終わり
程よく酔っ払うメンバー

健二郎が臣ちゃん家いこーや
なんて言い出して
それぞれ家に帰って着替えた後
メンバーとマネみんなでお邪魔した


お酒を飲む男性軍
私と愛ちゃんはおつまみを作るために
キッチンをかりて調理中
女子トークに花を咲かせてたら
「うまそー」ってやってきた臣くん

丁度辰巳くんに「愛ちゃーーん」って呼ばれて愛ちゃんが居なくなる


キッチンに2人並んで臣くんも
手伝ってくれる

私の後ろポケットで振動するスマホ
画面には"翔"の文字


別れてからも消す事なくそのまま


何だろと思って電話に出た


『どうした？』

「....出てくれないと思ったからびっくりしてる」

『....なんでよ...どうしたの？』

「後、３日間こっちいるからさ
その間会いたいと思って....」

『え？あー....えっーと』


バンッ


私の後から伸びた両手はシンクに激しく手をついた
シンクと臣くんに挟まれる私


くるっと後ろを見ると腰を屈めて
近すぎる臣くん顔


片手で待ってって手の平を向けた

「切って」
臣くん顔怖いよ.....


電話の向こうから翔が「どうした？誰かいるの？」そう聞いてる

わたしの手からスパッとスマホを取り上げて
「清水さんですか？俺です臣です。今いいとこなんで後でかけ直します」
そう言うと電話を切ってスマホをキッチンに置いた

全然離れようとしないし
まだ腕は両サイド塞がれる様にあるし

彼の瞳は怒りも混じってるけど
あの時みたいに凄い色気が溢れてた

次は両手で手の平を向けて
『臣くん？落ち着いて？みんな向こうに居るし、ね？』

落ち着かせるように言った

「何で電話番号しってるの？しかも名前で入ってたし」

『前、付き合っ......』

私はどうしてこんなにアホなんだろう


口を滑らせるにしろ限度がある
自分自身に呆れた

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