甘くほろ苦い

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あれから2ヵ月
臣くんは相変わらずあの感じ。

直人さんが好きなのかさえ
分からない.....
自分の気持ちが分からなくなってた




今日は会社の創立記念日
ホテルの会場を貸し切って凄い人数が集まるパーティー

タレントもそうだけど
事務の人達、スタッフたち
顔も名前も分からない人だらけ


毎年ラフな格好でオッケーだったのに
今年からは何故か
男性はスーツ、女性はパーティードレス指定


去年までは仕事が終わってそのままの格好だったから楽だったんだけど....


パーティーが始まる前に
愛ちゃんが家に来て2人で身支度をする

準備が終わって愛ちゃんを見ると
もう半端ない可愛さの愛ちゃん

『ねぇ、愛ちゃん....めっちゃ可愛いよ！！
こんな、可愛い姿、男性軍黙ってないよ！
連れて行かれない様にしないとね.....』

私が本気の忠告をすると
愛ちゃんはボーーと私を見てる


『ちょっと愛ちゃん！聞いてる？』

「....」

『....愛ちゃん？』

私の声かけにハッとして

「Aさん、ほんとヤバいですって」

『え？何が？』

「Aさん....元々綺麗なのは重々承知でしたけど......綺麗すぎる......」

『....愛ちゃん....お世辞でも嬉しいよ』

「いや、本気です。」

『そんなに褒めても何も出ないよ』

笑いながら言う私に
愛ちゃんは「本気です」そう繰り返した



2人でタクシーを捕まえて
会場につくと凄い人、人、人


愛ちゃんと並んで歩くと
ジロジロ見られる....

愛ちゃん....目立ちまくってるよ！！


「Aさーーん、愛ちゃーーん」ってやってきた
辰巳くんは


「.....ヤバいっすね....」

私をみてそう言った


.....変かな？


急に不安になる



『辰巳くん....かっこいいね』

普段ラフな格好で見慣れてるけど
スーツの辰巳くんも凄くかっこいい

素直に言うと
顔を真っ赤にした辰巳くん

......いや、可愛い。


渡部さんからの着信音で電話にでると
メンバーを乗せて会場に着くから
入り口まで来てとの事

3人で入り口に向かう



移動車から続々と降りるメンバーは
辰巳くんに似合うじゃーんって言って
愛ちゃんに可愛いーって言って
私を見て固まる


やっぱ変なの？



最後に臣くんが降りてきて
私を見て一瞬フリーズした

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