甘くほろ苦い

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ベッドの上で放心状態だった

私なにやってんだろう....



待ってて欲しいなんて言っておいて
好意を持ってくれる人と一緒に寝て
キスされて身体に触れられて
その気になって....馬鹿みたい


臣くんに申し訳なさすぎる



しばらくすると部屋に入ってきた臣くん
起き上がりもせず服を戻す事もせず
ただ、ねっ転がってる私の横に座った


私を愛おしそうな目で見つめて
シャツのボタンを止めてくれた
そして私の手を引っ張って座らせてくれる

「手ぇ出さないって約束したのにごめん」

謝る臣くんに申し訳なくなる

『すいません。私が悪いから...』

「いや、俺が悪い....さっき直人さんから電話だった。」

え？って顔を上げた私に臣くんは続けた

「あの後、彼女と話したみたい
桜田と浮気もしてたって.....
Aに迷惑かけてほんとに申し訳ないって言ってた。Aが電話に出ないから心配してたけど一緒に居るって言った。
明日話したいって....」



直人さん....きっと凄く凄く辛いはずなのに
まさか、桜田さんと関係もあったなんて...



酷すぎるよ...



「もう、夜中だしこのまま寝て。俺、リビングで寝るから」

有無を言わせない様な臣くんは部屋から出た



広いベッドに寝転んで
眠れそうもない瞼を閉じる


臣くんの香りが私を包んで心を落ち着かせる

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