甘くほろ苦い (ページ30)

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臣side

カチャっとドアノブの音がして
キチンと服を正したAが出てきた

「話したい事あるから俺ん家来てくれる？」

少し黙り込むA

「何もしないから」そう言うと『当たり前でしょ』って顔を赤らめた

Aの運転する車で家まで帰る

家に上がってから
お腹空かない？って聞いたら
私が作るよっていうA

「Aの飯食ってみたいけど、お客さんだから俺が料理する」

『え？出来るの？』

「俺の料理めっちゃ美味いよ？」

『すっごいドヤ顔だね。楽しみ』
俺の顔を見て笑ったA

和食を作ってテーブルに並べると
目をキラキラさせる

『凄すぎませんか？臣くん』

「んー、俺は凄いよ？」

『また、ドヤってる』
ぷぷって笑う君が可愛くて仕方ない

一口食べて『美味しーい』
二口食べて『ほんとに！美味しい』
三口食べて『ん～。幸せ～』

「1品目でそんなに沢山感想ありがとう
次のも食べて感想聞きたい」
笑って言うと

また同じ事を繰り返えすA

ご飯の時はあえてさっきの話はせずに
楽しく食べた

片付けをする君の横にずっと引っ付いてると
『臣くん座ったら？』
動きにくいそうに言われる

「ずっとくっついてたい」
そう呟いて後ろから抱きしめる

甘い香りに細いけど出るとこはしっかり出てる君の身体。
たまらず首筋に顔を埋めると

『ストップ！ストップ！』

早速止められる

「けち」

『何もしないって約束したじゃん』

「.....けち」

『拗ねないでよ』
笑ってる君の余裕な表情はいつも俺より一手上。