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臣side
.
ゆっくり扉を開けるとソファーで寝てるAの姿が見えた。
近くまで寄って頭側に座った。
無防備な寝顔...ほんと可愛いなぁ...
...死ぬほど甘やかせたらお前は俺の事好きになる？
なんて馬鹿なことを考える。
もう、絶対に触れないと思っていても
自然と伸びた手はAの髪をサラサラ撫でた。
5分ほどでむくっと起き上がったA。
『臣さんのばか』
「は？」
急に俺を見るなりばかと言った。
顔は赤くて、目がとろけそうな程垂れてる。
「ちょ、お前何か飲んだ？」
俺が聞くと目線をカウンターに移したA。
その目線にあるのは酒のボトル...
...まじか。頭を抱えた俺に
『臣さん、酔っ払うの禁止です！』
なんて怒ってるA。
「...よしよし」
お前がな〜！
なんてこの状況で言うとなんて返事が来るか恐怖で聞けない。
『大体、臣さんが酔わなければこんな事にならなかったのに...』
次は悲しみ出した...
酔った勢いでは無かったけど...
ごもっともな事を言われ...
「ほんと、ごめん。」
謝る俺に
『謝らないで下さい！』
また怒る。
...ぜってぇこいつに酒は飲ませないと、この時誓った。
ソファーから立ち上がって、Aの目の前に立つと自然と俺を見上げるA。
『もう、キスもしません！』
「...うん」
『もう、私を抱き寄せるのもやめてください！』
「...わかった」
"それと〜"なんて考えるAの頬に手を添えた。
「これはダメ？」
『...ダメです。』
しゅんとなって答えたA。
言われた通りに腕を下ろすと...
「...やっぱり、ダメじゃないです。」
なんて...可愛い事を言う。
フッと鼻で笑って、両手でAの頬を包み込んだ。
『...カッコよく鼻で笑うのもダメです！』
「わかった、わかった。...てか、酔いすぎ...酒禁止。」
ふわふわなほっぺをムニーっと挟んだ...
口が尖ってタコみたいな顔でも可愛いA。
「...もう一回寝ろ。酔い覚めるから...わかった？」
『...はい』
次は素直に返事をしたAはソファーに倒れるように寝転んだ。
「...いや、そこ俺が寝る場所。」
『臣さんのばか』
...また始まったよ。
とりあえず立たせようと腕を優しく引っ張ると...
え？泣いてる？
涙が頬を伝ってた。
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作者名：青空
| 作成日時：2024年3月26日 1時
