検索窓
今日:97 hit、昨日:195 hit、合計:26,041 hit

19 ページ19

臣side
.




『...臣さん...私の事好きですか?』



エンジンがかかりきってた俺を止めれる一言だった。


このままAを俺のモノにする事だって出来るのに...

Aの人生を奪っていいんだろうか...


『...臣さん...「...ごめん、酔ってた」



好きだと言ったらお前はどうする?

困るだけだろ...



Aの上から降りて、落ちてたジャケットをAの肌けた身体にかけた。



脱ぎ捨てたシャツを羽織って一旦部屋から出た。



どこに行く宛もなく、岩ちゃんの部屋に足を運んだ。


ノックするとすぐに開いた扉の先に苦笑いの岩ちゃん。


「なんすか、その格好」


そのまま岩ちゃんの横を通り過ぎて、部屋のソファーに力無く座った。


「もう、終わったんですか?早いっすね」


笑って言う岩ちゃん。


「...んな訳。」

「...まぁとりあえずシャツのボタン止めましょうか」


岩ちゃんはそう言ってケラケラと笑った。


「...やけに嬉しそうだね」


ボタンを止めながらそう言うと


「臣さんも女に対してこんな項垂れたりするんだーってなんか、おかしくなって...すいません。笑」


「...なんだよそれ」

少し笑いが漏れた俺。


「車では抱き合ってチュッチュしちゃって、そのまま始める勢いだったじゃないですか〜」

「黙れよ...」

「この事について、触れない方がいいっすか?」

ずっと笑う岩ちゃんに不機嫌に答えた。

「察しろよ」

「俺とビーチでも散歩行きます?」

「...何が嬉しくて男と2人でビーチ歩くんだよ」

「確かに〜」

なんて笑う岩ちゃんに少しだけ心が軽くなる。


そのまま仕事の話、この先のスケジュール、他愛もない話をした後、暫く経って部屋に戻った。



.

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
323人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青空 | 作成日時:2024年3月26日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。