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17/いい報告? ページ19

Aside

ヒューゴーに会うため、私はまたいつもの場所に来た。

ヒューゴーに伝えなきゃ。しばらくは会えないって。少しの間、遠くに行くからって。
あと………もしよかったら、どこかで会わないかって。

別に彼ともっとお近づきになりたいとかそういうのではなく。人間になればあわよくばもっと近くに立てるとか思ったわけではなく。えぇ、普通の友達として隣にいたいのよ。彼の、隣に。

心の中で色々な言い訳を並べていても虚しいだけとは気づかずに私は高鳴る胸を必死に抑えていた。

ヒューゴー「あぁ!いた!おーい、Aー!」

はつらつとした声で私の名前を呼ぶ彼。

どきりとしてしまったけど、なんとか普通の顔を保つことができた。

「ヒューゴー、ようやく来てくれた!」
ヒューゴー「あぁ悪い、少しやることが立て込んでいてな。」
「そうたったの、お疲れ様ね。」

ヒューゴーは地面に腰を下ろすと、疲れたと漏らして微笑んだ。
疲れているのに笑うとは、不思議なものだ。

「あ、あのね。ヒューゴー。伝えたいことがあって………」
ヒューゴー「伝えたい、こと………?」

心なしかヒューゴーの顔つきが変わった気がする。

「うん、伝えたいこと………」
ヒューゴー「ま、待ってくれ!その、まだ心の準備が………」

心の準備?そんなに身構えるのか彼は。いやでも場合によってはしばらく会えなくなるし間違ってはいないのかも。

しばらくなにやら恥ずかしそうに目をキョロキョロさせていたヒューゴーは、すぐに私の目をまっすぐ見て「いいぞ」と告げた。

「あ、あのね………私少しの間遠くに行くことになったの」

しばしの沈黙。

ヒューゴー「会えなく?」
「うん、2ヶ月ほど………少し遠くに行くの。」
ヒューゴー「そ、そうだったのか………」

明らかに悲しそうな顔をするヒューゴー。
そんな顔をされると私も同じくらい悲しくなってしまう。きっと今彼とは同じ気持ちだ。

ヒューゴー「しかし寂しくなるな!2ヶ月ともなると案外長い。それまで俺は待っていられるだろうか。」
「きっと帰ってくるから待っていて。ハロウィンが終わればすぐにここに来るわ!」

ヒューゴーは優しく微笑んで、「約束だからな」と言った。

「えぇ、絶対に。」

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ヴィランズ尊くて無理 - 続き楽しみにしてます‼ (8月9日 17時) (レス) @page19 id: 3b56fa98f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:下呂 x他1人 | 作成日時:2022年10月19日 17時

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