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いんとぅ ページ5
彼女が泣いてしまったのは、多分私のせいだ。
「ごめんね、」と言えば、彼女は泣き止んでくれるだろうか。
「おえんえ…、」
駄目だ。私には、謝ることもできないのか。
彼女が「ごめんなさい」ともう一度言って、私の前から去ったあと、入れ違いで私の愛した彼がやってきた。
「ヴィスッ!!」
覚えている。ドイツ語で"知る"という意味の『
そんな彼の名は呼べない。イライの『ラ』は、どうやっても舌がなければ言うことができない。
その声に振り向けず、そのまま体に衝撃が走る。
死人の私には、彼の体温はいささか暖かすぎた。
ぎゅう、と抱きしめる力が強くなって、私をもう一度呼ぶ彼の声は震えていた。
「私は、…申し訳ないけれど、君が妹として好きだ。気づいてあげられなかったことも、ごめんね…、辛かったよね、私といることが。」
「でもね、私は君を愛してるよ。血は繋がっていなかろうが、たった一人の大切な家族。君だけを、愛してる。」
それじゃあ、満足できないかい?
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たまごさん(プロフ) - 彼女は思い残したことがあって現世に留まっていましたが、今の自分では彼の眼中に2つの意味で入れないので生まれ変わりました。彼らは彼らのまま、生きて出会うことはできませんでしたね。 (2020年4月2日 0時) (
レス) id: e187441fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごさん | 作成日時：2020年4月1日 23時
