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うぉんと ページ2
目の前に広がる海は、一体誰が赤黒く染めたのか。
…わかっている。私がやったのだ。
彼に、もう二度と会えなくなってしまったら。そう考えただけで息が詰まる。
酸素が不足して涙が出てくる。それでもか細く、それでいて必死な声で助けを呼んだ。
彼の血が溢れて、止まることを知らない。
これをやったのは自分なのに、「どうか死なないで」なんて勝手が過ぎるだろうか。
彼が、どこか見たことがある人たちに連れて行かれ、遠ざかっていくのをただ呆然と見ることしかできない。
彼の残した血溜まりの中でそれが地に吸い込まれて乾くまで、動けなかった。
私なんて、そのまま死んでいればよかったのに。
イライの血で切れ味が悪くなったナイフを首に当てて横に薙いだ。
死んだ上でもう一度死ねば、きっと彼に迷惑をかけなくて済む。
命をもって償え。
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たまごさん(プロフ) - 彼女は思い残したことがあって現世に留まっていましたが、今の自分では彼の眼中に2つの意味で入れないので生まれ変わりました。彼らは彼らのまま、生きて出会うことはできませんでしたね。 (2020年4月2日 0時) (
レス) id: e187441fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごさん | 作成日時：2020年4月1日 23時
