明日の月は ページ7
「いいかしら。」
「あぁ、入れよ。」
今日は、彼の部屋で行われるゲームのルールというものを教わることになっていた。
…と言っても、もう私はこのゲームで何をすべきか知っている。
「…お前の能力は少し特殊だからな、立ち回りが他よりずっと難しい。」
「まぁ、私の特質はほとんど貴方のせいなのだけどね。」
「…悪かったな。」
「冗談よ。それより、」
「でも、俺は、お前とまた一緒に、ずっといられるなら、前より幸せだよ。」
ま、お前がずっと一緒にいても良いってんならって話だけどな。
と、照れくさそうに言う彼を横目に、言葉の意味を飲み込む毎に熱る顔を必死で冷ましていた。
だって、だって。
「ず、いぶん、遠回しなプロポーズね…。」
「お前ならわかってくれると思ってた。」
愛しいものを見るような顔で、そんな。
「待っ、」
「俺だって、できるだけ待ちたくねえよ。」
「俺と、✕✕してくれねえか。」
彼は、私の手の甲へ唇を落とした。
そんなの、
「断るわけがないじゃない。」
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たまごさん(プロフ) - 華丸さん» ありがとうございます。次作も頑張りますので是非見かけましたらご一読いただけると嬉しいです。 (2021年1月10日 18時) (
レス) id: e48596db7c (このIDを非表示/違反報告)
華丸 - もう神作すぎるぅ (2021年1月10日 13時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
たまごさん(プロフ) - 「えぇ、きっとそのときは、一緒に生きましょう。」 タイトルの「いきたかった」は、「行」の意味も「逝」の意味もあります。 最後に、前作からかなりお待たせしてしまい、申し訳ありません。今回もお読みいただきありがとうございました。 (2020年12月7日 19時) (レス) id: e48596db7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごさん | 作成日時：2020年12月7日 19時
