Day Ｚ (HAPPYEND) ページ15
…あの日、私の手は、私の恐ろしい、聞いたこともないような声を聞いて駆けつけた者によって、彼の首から外されたらしい。
まぁ、もちろん時既に遅し。私は今度こそ立派な殺人犯へと成り果てた。
別に後悔はしていない。寧ろすっきりしている。
私は彼に復讐を遂げたのだ!
…それなのに、私の喉からは乾いた笑いしか出てこなかった。
いや、最初こそは高らかに笑っていたさ。
…原因はわかっている。"彼女"を思い出したからだ。
私が冤罪を証明しなかった理由は、単に傷のせいではなかった。
「…どうして、今思い出すんだよ…!」
彼女を…ブラウを、庇うためだった。
状況からして彼女は犯人。わかっているのに何故言わなかったのか。導かれる答えはそれだけだった。
何故忘れていたのか。何故彼女を殺してしまったのか。
信用を失った周りの目など、気にする余地もなかった。
朝から晩までただ泣いて、参加させられるゲームではハンターに自ら吊られに行った。
発明など、どうでもいい。彼女がいなくなってしまうからと、罪を被ったのに。
それは、私の今までの人生が、無に帰した瞬間だった。
今日も、ハンターに吊られに行く。
そのハンターは、鋭い刃を持った仮面で。
…どこか、似ていると思ったんだ。
「…なぁ、吊ってくれないなら質問をしてもいいかな。」
「君は、どうやって死んだんだ?」
答えを聞いて、嗚呼、最初からそうすればよかったと思った。
「今からいくよ。これからは、ずっと一緒だ。」
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たまごさん(プロフ) - 梨李愛さん» こちらこそ読んでいただきありがとうございました。面白かった、と聞いて、作って良かったな、と嬉しく思いました。また私の作品を見かけましたらお目を通していただけたら幸いです。 (2020年10月14日 18時) (
レス) id: e48596db7c (このIDを非表示/違反報告)
梨李愛(プロフ) - すっごく面白かったです!!正直泣きました!こんないい作品を書いてくれて、ありがとうございます…っ! (2020年10月14日 6時) (レス) id: b1f04c9468 (このIDを非表示/違反報告)
たまごさん - 携帯を間違えて洗ってしまったために水没し、今修理に出している状態です。お気に入り作者に登録していただいている方、私の次作品を待ってくださっている方には申し訳ありませんが、しばらく作品の更新はできません。 (2020年9月30日 22時) (レス) id: 01a474cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごさん | 作成日時：2020年8月14日 2時
