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name ページ11
名づけることは私にとって難しい。
水色と白の服を着た女は、”目の中に隠れた気持ち"と言っていることが同じだった。
「もっと食べなさい、これでも心配しているのよ。」
目でも心配していた。
…だからといって、信じるわけにはいかない。いつその気持ちが変わるかわからない。
その点で言うと、目隠しをした男は楽だった。
余計な気持ちを目から伝えて来ないから。
目隠しで目を隠しているから、心では何を思っているのかわからない。
その未知が、私を安心させてくれた。
「君は…、んー…いつまでも君と呼ぶのはいささか不便だね。名前を教えてくれるかい?」
名前……?名前なんてものは私に存在しない。誰もつけてくれなかった。
誰も教えてくれなかったから、私に適当な名前をつけることは難しい。
つけられたとて、伝える手段もない。
…なぜなら、私には名前がないからだ。
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たまごさん(プロフ) - love、3行目は戯言ではありません (2020年3月21日 3時) (
レス) id: e187441fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごさん | 作成日時：2020年3月21日 1時
