Sun rise°掛け替えないカタチ°.03.

努力 ☆you ページ6

1999年は、私にとっては挑戦の年だ。

多分、今まで以上に努力する年になる。



岡田が卒業すれば、仕事も増えて

学校に通う時間も今まで以上に少なくなる、

それは覚悟していたことだ。



でも、私には頑張らなきゃならない理由がある。




ジャ「本気で言っているのか？」




私の意思を伝えるために、またあの威圧的な建物に

足を運んで、祖父に会ったのは春始め。




気付けばもう夏を迎える季節になる。




マネ「夏休み期間は、遠出のロケや

コンサートが詰め込んであるから

気合入れて頑張りなさい」




A「…ん」




そんなマネージャーの話もろくに聞かずに

私は暇さえあれば、テキストと睨めっこしている。





剛「お前、今テスト週間なの？」





A「…別に？」





健「最近毎日勉強してんじゃん〜

つまんねーの！」





いつもはソファー側で寛いでいる二人が

何でこういう時に限って、テーブル側に

やってくるのか。





私が諦めたくないこと、

それは大学に行くこと。





その意思を伝えたのは祖父にだけ。





ジャ「何のために行くんだ？」




A「…理由が欲しいから」




ジャ「…理由？」




A「今は言いたくない」




祖父は仕事を疎かにしないなら

勉強する分には文句は言わない、と

高校受験の時同様すんなり認めてくれた。





もうすぐ、なんだ。

夢まであともう少し。

正体 ☆Inohara→←とりあえず ☆Okada

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