Sun rise°掛け替えないカタチ°.03.

爆発 ☆Sakamoto ページ26

『想いが伝わる魔法があればいいのに』

健がいいそうな言葉だな。





今は俺もそう思う。





心の叫びが伝わるなら、想いに気付けるなら、

みんな苦しくなることはないだろ？





そんなことないか、、、。





でも少なくとも、

彼女の抱えた爆弾を

どこか遠くへ投げ捨ててやることは

出来たんじゃないかなって、

そう思ったんだ。







サインは確かにあった。




昔から素直なやつじゃないし、捻くれてるし、

とっつきにくいやつではあるけど、

本当は温かくて、温かいからたくさん傷つくし、

めちゃくちゃ人間らしいやつで。







そんなAが俺らと距離を取るようになって、

仕事にも熱がなくなって、

反抗期もいい加減にしろって思ったりしたけど

違ったんだよな。





あれがお前なりの合図だったんだろ？




着火された導火線を止めて欲しくて

ずっともがいてたんだよな。





助けてって、そう言いたかったんだろ？









2000年5月、

剛とAがスキャンダルを起こした。





Aの中の導火線が

爆発する道を選んだ瞬間だった。






俺らはもちろん、世間はみんな動揺した。






そして俺は、自分を強く責めた。

合図 ☆Morita→←自由 ☆you

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