Sun rise°掛け替えないカタチ°.03.

自由 ☆you ページ25

大学生活が始まって、

もうすぐ1ヶ月が経とうとしている。





しょうまと出会ってから1ヶ月。

たった1ヶ月で、私は多くのことを学んだ。






しょうま「みずっち今日暇？」



A「暇じゃないけど仕事終わってからなら」



しょうま「おっけ、終わったら家来いな？」



A「うん」







彼は、私がずっと欲しかったものを

持っていた。

それを手に入れる術も知っていた。







しょうま「やりたくないことを何で頑張んの？

人生一度きりしかないんだし、

やりたいことを全力でやらなきゃ損じゃん

みずっちが笑えることをやんねーと」






初めて会ったときから、しょうまとは

どこか似ているような感覚があった。



彼も何かを抱えてるんだって。



だから、すんなりと過去も話せたし

現状に悩んでいることも話せた。






しょうま「自由に生きるなんて簡単だろ？

周りを気にしなければいいだけなんだから

俺は規則とか法律とかに縛られたくはない

俺はやりたいことをやるだけ」






私が欲しかった『自由』を持っている彼に

憧れたし、好きにもなった。







しょうま「もー行くの？」



A「流石に行かないと」



しょうま「もう一回してからな？」



A「ちょっ、しょうまっ」




それは彼も同じで、なんて言うのかな、

彼なら私を自由にしてくれると思った。





しょうま「俺はみずっちがいれば

それでいいよ」




そんな風に抱きしめてくれるしょうまが

私に生きる意味を与えてくれた。









ちょっとした出来心だったんだ。





それがまさか、あんなことになるなんて

思ってもなかった。

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