secret xxx.... 04 (ページ44)

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｢俺は………｣

沈黙を破った涼介は、まっすぐあたしを見ていた。

｢俺は………お前にそばにいてほしい｣

その一言が素直に嬉しかった。

どっかで期待していたその言葉。

｢いていいの？迷惑にならない？｣

気づけば目からは涙が流れていて………。

｢また狙われるようなことがあったら
ぜってぇー俺が守ってやるから、俺のそばにいろ｣

そう言った涼介は
あたしの頬をつたう涙の雫を、親指でそっと拭ってくれた。

あたしは何も言わずただ頷いた。

｢(人1)………｣

涼介の優しいその声で顔をあげると涼介の顔が目の前にあって
息がかかってしまいそうな距離。

自然と目をつぶるあたしに
涼介の顔がさらに近付いてきて唇が………………触れない。

その代わりに

｢悪りぃ｣

という涼介には珍しい
弱々しい言葉があたしに届けられる。

そう言って縮まっていた距離が遠くなる。

｢………｣

キスされるのを待っていた自分が恥ずかしい。

真っ赤であろう顔を隠すために自分の足元を見る。

｢俺より侑李にされたいだろ？｣

｢えっ？｣

思いがけない質問に顔をあげると
涼介はそっぽを向いていた。

｢侑李のこと好きなんだろ？｣

｢好きだよ？｣

だってあんなに優しい人、男友達にいないし。

｢だったら俺にされそうになるなよ｣

涼介は一向にあたしと目を合わせようとしない。

｢なんの話？｣

全く意味が分からないんだけど…………。

｢好きなやつにしてもらえってことだよ｣

｢うん。だからなんで侑李？｣

こんな場面で突然侑李出されても、なんの話かさっぱり。

｢だから侑李が好きなんだろ？｣

｢そりゃ好きだよ。あんなに優しい男友達、他にいないし｣