secret xxx.... 04

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始まってから、どれぐらいの時間が経ったかな？




｢お前は十分頑張ったよ。もうすぐ決着がつく。
　でもこれ以上見てると辛くなるだろ？
　もういいから、部屋に行こう｣




あたしの気持ちを察してくれたのか
宏兄はそう言って部屋へ一緒に戻る。




部屋に戻りソファーに座ると




｢怖かったか？｣




いつもと同じ優しい声で、宏兄があたしに問いかけた。




あたしはなにも言わずただ頷く。




初めて知った暴走族の世界。




正直、想像をはるかに越える怖さだった。




大事な人が人を殴り、殴られてるのに
なにもできないあたしは本当に無力。




｢ごめんな、怖い思いさせて｣




少し寂しそうな顔で謝る宏兄。




なんで謝るの？




宏兄は全然悪くないじゃん。




悪いのはあたしなのに………。




そう言えず、ただ首を横に降るしかできないあたしは
最低だなって思う。

　




ガチャッ………

　




｢終わった。薮、行くぞ｣




部屋に入ってきた雄也さんがそう言う。




"終わった"




その言葉はあたしが願ってもいたけど
その半面、その決着の行き先を知るのが怖くなる言葉。




｢おぉ。今行く。
　(人1)、俺と雄也はあいつらの手当てしてくるから
お前はここにいろ。
きっと涼介か圭人がお前を迎えに来る。
そしてそいつが………東日本一の総長だ｣


　


受け入れなければいけない現実。




結果なんて聞きたくない。




"龍雅"も"鷹牙"も、みんなが無事なら
あたしはどうだっていい。




けど、そんな甘いこと許されないって、今日痛感した。

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