secret xxx.... 04

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｢龍太郎、弟いたの？｣




てっきり1人っ子かと思ってた。




だって正直言わせてもらうと、お兄ちゃんって感じじゃない。





｢いちゃわりーかよ｣




｢別にそうゆう意味じゃ｣




ただちょっと一人っ子っぽいイメージだったから
意外だなって思っただけで。




｢でも最低だね。弟使うなんて｣




あたしだって妹を使ったことぐらいはあるけど
さすがに個人情報盗むとか背負うものが大き過ぎるでしょ。




｢しょうがねーだろ。これしか方法なかったんだから｣




不機嫌そうに龍太郎が言った。




｢龍太郎の弟、慎太郎は、龍太郎よりカッコいいんですよ♪｣




｢へぇー!!!見てみたいな♪｣




｢俺のがカッコいいし!!!｣




｢それ自分で言っちゃうのが、龍太郎のかわいいとこなんですけどね｣




"ふふふ"って笑う慧の笑顔は、なんとなく侑李を連想させる。




｢あれっ？そういえば大貴は？｣





まるで気づいてなかったかのように言う。




｢ちょっと大事な用を頼んだので出掛けてるんですよ｣




｢そっか………｣




本当は気づいてた。




でも気づかないふりをしてた。




理由？




だって………みんなが気づいてほしくないって
必死で隠してるみたいだったから。




でもなんとなく分かってた。




この3日間ぐらい、なぜかみんなピリピリしてて
"何か"が起こるんだろうなって予感した。




その"何か"が
あたしの想像通りにならないことを祈りながら………。

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