secret xxx.... 04 (ページ27)

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｢そしたら案の定お父さん目を見開いて驚いた顔してた。
まぁあの汗の量からして、お父さんの不倫が肯定されたんだけど。
それにあんな焦った顔初めて見たし｣

そこまでスムーズに話していた麻美が口を閉じた。

でも俺たちから聞くことはしない。

話しにくいことがあるなら、麻美のタイミングを待つしかない。

｢それからお父さんに言ったの。あたし、圭人と一緒に暮らすって。
半分だけだけど血が繋がってるなら、そばにいたいって思ったの｣

何となく真実が見えてきた。

まるで………パズルが完成に向かっているように
全てが明らかになろうとしている。

｢そしたらお父さんが………
"勝手にしろ、俺には関係ない生活費は自分たちで出すんだな"
って言い出してさ。
あの頃、あたしも圭人もバイトなんかしてなかったし、
バイト代だけじゃ生活できないって分かってた。
それをお父さんに言ったら
"お前らの事は誰にも言うな、今の研究にまとまった金100万必要なんだ。
もし100万用意できて研究が成功したら、一生金には困らない。
だから100万用意しろ!!!そしたら今後の生活費出してやる"って｣

麻美の目から流れる涙が全てが本当だという証だった。

｢それで、ずっと考えてた。
誰に言わないってことはできても100万なんて大金、
どうしたらいいんだろうって。
そんな中、あの日の3日前についに知ってしまったの………
圭人が"鷹牙"の人間だって｣

涙が麻美の手の甲に落ちる。

｢そしてあの日、あたしは涼介たちより家族を………圭人をとった。
涼介のことをマスコミに売って100万という大金を得た。
もちろんあたしたちの事情は"鷹牙"の誰1人として知らない｣

これが俺たちの知らなかった真実。

｢ごめん………。あの日の電話で嘘ついた。
最初から"鷹牙"たちと繋がってなんてなかったし
涼介のことも大好きだった。
でも、あたしは涼介たちより家族を………圭人をとった。
今さら許して欲しいなんて言わない｣

｢大丈夫だよ麻美。話してくれてありがとう｣

優しいゆうりの声に麻美は首を横に振る。