secret xxx.... 04 (ページ2)

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｢えっ？｣

案の定、驚いた顔をする女。

｢｢おいこら!!!｣｣

｢話なら俺たちが聞きますから｣

｢なんなら喧嘩の相手になりましょうか？
悪いですが僕たち、強いですよ♪？｣

そう言ってそいつらを足止めする侑李と裕翔。

そのうちに光が呼んどいた車に乗り込む。

｢俺たち悪い奴らじゃないから｣

ハンドルを握った光がミラー越しにその女に言う。

その光の言葉に静かに頷いた女は

｢分かってる。悪い奴らだったら助けてくれないもの。
あたし赤咲高校2年の水城麻美｣

そう言った。

｢俺は風雷高校1年の八乙女光♪んでそいつが蒼真高校1年の山田涼介♪｣

｢助けてくれてありがとうね。ところであなたたちは何者なの？｣

｢普通の高校生だけど？｣

｢だって光、まだ高1なのに運転ってまずいんじゃないの？｣

｢あﾞっ………｣

確かに凡ミスだ。

たった今、高1って言った奴が普通に車のハンドル握ってる。

｢光、倉庫に向かえ｣

こんなことになったら、俺たちの正体を話すしかない。

｢倉庫ってなに？｣

｢着けば分かる｣

俺は短くそう言って、水城麻美との会話を終わらせる。

｢あっ………涼介｣

思い出したように、そして少し慌てたように、光が俺の名前を呼ぶ。

｢なんだ｣

｢涼介の明日の朝ご飯買い忘れた｣

｢あぁ｣

今日は倉庫に泊まるから
明日の朝食用になんか買っといてくれ
って頼んだことを言ってんだろ。

｢別にいい｣

朝ぐらい食べなくても、なんとかなんだろ。

｢あの………良かったらこれ。助けてくれたお礼も兼ねて｣

そう言いながら俺に差し出されたのは、メロンパン。

｢あたしを助けてくれたから買いそびれちゃったんでしょ？
ちょっとした罪滅ぼし」

俺にメロンパンを渡した水城麻美は、優しく笑った。

　

それから倉庫に着いて
水城麻………いや、麻美に、俺たちの正体を話した。

その日から麻美は倉庫によく来るようになって
気づいたら俺の女になっていた。

　
　

言われてみれば、
俺たちが麻美について知ってることは
ほんの少ししか無かったな。

母親はずいぶん昔に亡くなっていて
兄弟はいないから、父親と2人暮らしだってこと。

ついでに父親は、都内の大学病院の医者らしい。

そして………嫌いな食べ物はトマト。