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「、い…小瀧…？」
どこかで聞いたことのある声。
肩をトントンされる感覚。
「っあ …うそ…」
やば。
寝てた。
もやっとした目で声の主を見つけて、
声も出ないくらい驚く。
「おはよ？」
クスリと笑う笑顔は、
隣の席のあの子。
「神山くん…っ 、」
嘘でしょ、
って日記開けっ放し…
「…あ、えっと ごめん、それ 見てもうた …」
日記を咄嗟に隠したからか、
気づいたようで、謝ってきた。
どうしよう。
「でもそんな見てへんし、…誰にも言わん！」
開けっ放しにして寝てたのが悪い。
なにより恥ずかしさのあまり神山くんを見ることが出来なかった。
「あかん…かな？」
声が出ない。
大丈夫です、そう言いたいのに。
…ああ、もうだから嫌だ。いつも緊張して喋れなくなって。
「……」
黙ったまま、首を横に振った。
そしたら、ありがとう。って。
神山くんはいま、わたしをどう思ってんだろう。
「あ、えっと此処に来た理由なんやけどな、もう学校閉まる時間やねん」
「えっ、」
バッと時計をみると、
あれから1時間弱ものときが経過していた。
寝すぎだよ、もう。
「それで当番で、東棟見回っててん…帰ってください言わなあかんくて」
確かにそんな委員会あった気がする。
いつも時間ギリギリまでいないからあんまり知らなかったけど。
「じゃ、じゃあ帰りますっ。すみませんっ、迷惑かけて」
帰らなくちゃ。
椅子から勢いよく立ち上がる。
「っ…痛っ」
だけど、ここに至っても、どんくさいわたしは机と椅子に指を挟んでしまう。
…もうやだ、
さいあく……。
「大丈夫か？、そない急がんでもええから」
当たり前のように、手を取り、心配そうに見つめてくる神山くん。
「っ、す、すみません」
「謝りすぎや」
ふふって可愛いらしい笑顔。
「もう暗いし、一緒に帰ろうや。…下駄箱のまえで待ってる」
「えっ」
「一回、職員室寄らなあかんからさき行ってるな」
夢の続きでも見てるのか。
神山くんの背中をぽーっと見つめた。
でももう学校が閉まる時間。
急いで、本に交換日記を挟み、
鞄を持って図書室を出た。
目まぐるしい変わる変化に、
ついていけない気がして、
怖かった。
.
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憂雅(プロフ) - ありがとうございます！必ず読みます！！ (2017年4月3日 8時) (
レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» 了解しました。面白くなるよう、頑張って書こうと思います(^^) (2017年4月2日 9時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
憂雅(プロフ) - やったー！！！！ありがとうございます！！1人ずつmainで、う…入って…う…どっちも見てみたい気もしますけど、入っていない設定でお願いしたいです！！ (2017年4月2日 4時) (レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» リクエストとても嬉しいです(^^) 現在、2つの作品を書いているので、片方が完結したら書こうと思います。そこでいくつかの質問なのですが、お二人メインなのか一人ずつメインなのか、と主人公さんは事務所に入っている設定なのか、教えていただけるとありがたいです。 (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - はまみきさん» それは良かったです！まだまだですが、見守って頂ければ幸いです(^^) (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 | 作成日時：2017年1月18日 23時
