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『紙もったいないやろ？
それに俺もっとキミと話したいから、これに書いてもええかな。R』
Rくんと毎日交わす紙切れは、薄く青い小さな日記に変わっていった。
それでもやっぱり本に挟むのに変わりはない。
5枚ほどの紙は、いまでも取ってある。
望にばれないように、こっそり。
『今日は天気が悪かったね. 電車止まりそうで危なかった. K』
内容は他愛ないものもあれば、
『ほんま消えたい。R』
書いてる向こう側の人の痛みが分かる内容もある。
そして、わたしは図書室に通うのが日課になっていた。
「ふぅ、終わった…」
いつものように地味に過ごして、掃除の頼みも受けて、
やっと図書室に行ける、そんなとき。
「小瀧、ちょっとええか」
担任の村上先生に呼び止められた。
なにも悪いことはしてないはず。
二人だけの廊下。
多少の距離で先生はまた口を開く。
「お前、今回のテスト良かったやないか」
「、あ、ありがとうございます…」
テストのことか…よかった。
「にしても最近お前楽しそうやな？」
30代の先生は、ははっと笑いながらネクタイを緩める。
「そう、ですかね…」
楽しそう、に見えてたのかな。
「そやで。小瀧いつも暗い顔して心配やってんから。…苦笑いばっかやとええシワできひんぞ」
笑顔や笑顔。
そう言って、また笑顔を見せた。
「でもまぁ、人間そうも笑ってられへんからなぁ」
面倒やなぁって眉を下げる。
コロコロと変わる表情。
村上先生って変な人。
「いつでも相談しいや。あ、勿論恋愛でもええから ふははっ」
「、はい」
「ん、ほなな、気をつけて帰り」
去っていく村上先生。
…ビックリした。
そもそも村上先生に名前を覚えてもらってたことに驚きだし、
楽しそう、なんて、思われてた。
でも所詮1人に対しての数十人。
きっと同じ言葉を違う人に言ってるんだろうな。
「ひねくれすぎか」
自分がたまに見せる一面に時々どう接したらいいか戸惑う。
思わずこぼれたため息は、弱々しく、グラウンドから聞こえるサッカー部の声に負けていった。
、図書室、行きたい……。
あの字をみたい。
そんな願望だらけなわたしにうんざりしながら、いつものように図書室へ向かった。
./
シゲカラーになりました(;_;)
ありがとうございます！
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憂雅(プロフ) - ありがとうございます！必ず読みます！！ (2017年4月3日 8時) (
レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» 了解しました。面白くなるよう、頑張って書こうと思います(^^) (2017年4月2日 9時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
憂雅(プロフ) - やったー！！！！ありがとうございます！！1人ずつmainで、う…入って…う…どっちも見てみたい気もしますけど、入っていない設定でお願いしたいです！！ (2017年4月2日 4時) (レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» リクエストとても嬉しいです(^^) 現在、2つの作品を書いているので、片方が完結したら書こうと思います。そこでいくつかの質問なのですが、お二人メインなのか一人ずつメインなのか、と主人公さんは事務所に入っている設定なのか、教えていただけるとありがたいです。 (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - はまみきさん» それは良かったです！まだまだですが、見守って頂ければ幸いです(^^) (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 | 作成日時：2017年1月18日 23時
