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そんな好きじゃない勉強がいつもよりもっと遅く感じられた。
アホなわたしでも分かる、
きっと図書室に行くのが待ち遠しいから、
…待ち遠しいっていうのは違った表現かな。
やっぱり分からない、でも、
どこか心の奥がドキドキしている今。
一人でのお昼も、
いつもと同じなのに。
「はい、じゃあ気ぃつけて帰り」
「さよーなら」
その挨拶と共に自由になる。
不思議と図書室へ急ぐ足。
「うわ、」
角でぶつかりそうになり、ごめんなさいっ！、と顔も見ずに逃げる。
単純なわたしは、そんな行動しかできない。
ダサいよなぁ。
「あほ…」
自分に怒りながら、
ガラリとドアを開ける。
やっぱり誰もいない図書室。
向かう場所は勿論。
「あ、っ！」
あの本を手に取ると、新しい紙切れが挟まっていた。
読んでくれたんだ……。
『女の子やろ？綺麗な字やな。
キミはいまが怖いんか？ 俺もやねん。 なんでやろ。 R』
迷いもなく書かれている。
小さな紙切れなのに、すごく大きな力をわたしにくれた。
『そうだよ. きっとあなたは男子だよね .
分からないけど分かったら楽なのかな . K』
綺麗な字だって言われたことが心なしか嬉しくて、
いつもより手に汗握って、書いた。
だけどその紙切れのなかでは、自分が自分でいれる気がした。
「わたしが誰だか分からないんだから、嫌われてもいいよね…」
顔が見えない安心感。
きっとそのおかげで、わたしの意見が言えるんだ。
そっと、しおりのように紙切れを挟んで、また本を棚に戻した。
雨は止むことなく、いまだ降り続けている。
.
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憂雅(プロフ) - ありがとうございます！必ず読みます！！ (2017年4月3日 8時) (
レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» 了解しました。面白くなるよう、頑張って書こうと思います(^^) (2017年4月2日 9時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
憂雅(プロフ) - やったー！！！！ありがとうございます！！1人ずつmainで、う…入って…う…どっちも見てみたい気もしますけど、入っていない設定でお願いしたいです！！ (2017年4月2日 4時) (レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» リクエストとても嬉しいです(^^) 現在、2つの作品を書いているので、片方が完結したら書こうと思います。そこでいくつかの質問なのですが、お二人メインなのか一人ずつメインなのか、と主人公さんは事務所に入っている設定なのか、教えていただけるとありがたいです。 (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - はまみきさん» それは良かったです！まだまだですが、見守って頂ければ幸いです(^^) (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 | 作成日時：2017年1月18日 23時
