PAGE : 30 ページ30
「せや。彼氏はどうなったん」
「は、だからそれはいないって」
「でも好きな男子ぐらいおるやろ」
「……べつに」
「その反応はおるんやな！？」
面白がってない？
いない、はずだし、
…ああ、でも……
「気になるなぁ、って人は」
「えっイケメン？」
「…分かんない」
Rくんと流星、気になるのは一体どっちだろう。
駄目だ。どうしても同一人物にしてしまう。
「ふは、青春やな」
「なに言ってるの、もう」
洋楽が流れ、苦手な英語歌詞のなかでも、I love youだけは聞き取れる。
「…それに見ない間にA、綺麗になったよな」
「え？」
なんかの聞き違い？
じっとわたしを見つめて微笑む望。
「恋すると綺麗になるって言うやろ？やからA恋しとるんかなって」
望の目の錯覚かもしれないけど、嬉しくて、
思わずあがりそうになる口角を隠して、
「恋かも、」魅力的な瞳にそう答えた。
その目は優しく笑うんだ。
「がんばれ」
素敵な従兄弟を持ったわたしは幸せ者。
「ありがと……」
きっと叶わないそんな恋だけど、
好き、ってこんな感触なんだって胸が締め付けられる。
「恋しやがってコノヤロー」
「望もできるよ、」
「そやな」
望はくすっと笑って、コーヒーを飲んだ。
「ほな、新幹線の時間やから。ごめんなゆっくりできなくて」
「ああ、大丈夫。此方こそ急にごめんね」
「恋バナできて楽しかったわ。じゃあな」
コートをサッと羽織って、ポンと頭の上に手を置く。
「じゃあね、身体に気をつけてね、冷やさないように」
すると望は、オカンみたいや。って笑って、
手を振って、レジに向かっていった。
あっドリンク代。
けど颯爽と払って自動ドアを抜ける望。
どこまでもイケメン。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
憂雅(プロフ) - ありがとうございます！必ず読みます！！ (2017年4月3日 8時) (
レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» 了解しました。面白くなるよう、頑張って書こうと思います(^^) (2017年4月2日 9時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
憂雅(プロフ) - やったー！！！！ありがとうございます！！1人ずつmainで、う…入って…う…どっちも見てみたい気もしますけど、入っていない設定でお願いしたいです！！ (2017年4月2日 4時) (レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» リクエストとても嬉しいです(^^) 現在、2つの作品を書いているので、片方が完結したら書こうと思います。そこでいくつかの質問なのですが、お二人メインなのか一人ずつメインなのか、と主人公さんは事務所に入っている設定なのか、教えていただけるとありがたいです。 (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - はまみきさん» それは良かったです！まだまだですが、見守って頂ければ幸いです(^^) (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涙花。 | 作成日時：2017年1月18日 23時
