Rくんとわたしの交換日記。【青】

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「俺、Aのとこ行ってええん！？」


「、ちょっと静かにして」



望にLINEを入れると、今日はこっちに帰ってきているみたいで、最寄り駅のなかのカフェで落ち合った。



「うっわぁ、それいつ？」



眼鏡をかけて、お洒落な帽子を被ってる望。

また痩せた？なんて思いながらジンジャーエールを飲む。




「バレンタインデー」


「えっもうすぐやん」


「仕事とか忙しくなければ来てほしいなぁって」


「…あー待ってその日、ちょっと怪しい」


最悪や。と口を膨らます。



「じゃあ断るよ。ごめんね」


「えーー」


「でも難しいんでしょ？」


「んー、無理っていうかちょっと行けない可能性もあるっていうか、」



言葉を濁すくらいなら、いっそ無しにした方が望の負担にならないよね。



「いいよ、先生には言っとくから」


「んーあ、でも一応その先生の連絡先だけ教えて」


「…わかった」


「あーと」


「いーえ。こちらこそ」




久々に会ったのに、わらいあうくすぐったい空気は変わらないまま。



「じゃあ今度連絡先送るね、」


「ん、頼んだ」



望がコーヒーを啜る。

テレビのなかで笑っていた望が目の前にいることが変な気分。
前はテレビに出ていることが変だったのに。

やっぱり変わるもんだな。


…じゃあわたしも変わるのかな？




じっと望をみると、

長い睫毛。やっぱり整ってるなぁなんてシミジミ想う。



そしたらなにみてんねん。って笑われた。

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