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そうして放課後。
「じゃあ、また」
「うん、」
一旦神山くんとさよならをする。
あれ、…
一人教室に残って、
鞄に詰めていると、
数学のノートが見当たらない。
どこだっけ…
、あっロッカーに入れたんだっけ。
鞄を持って教室のドアに手をかける。
「今日も掃除、Aちゃんにやらせようや」
ビックリした。
廊下から聞こえてきたのは、わたしの名前と小泉さんたちの声。
「ええんちゃう。神山くんと放課後遊ぶ予定らしいから潰そうよ」
「は、なんなん。アイツの分際で神山くんと遊ぶとか」
「ほんまやで。最近仲ええけど、あれボッチやから優しくしてあげてるだけやのに」
「勘違いもやめてほしいわ」
、ケラケラと笑う声が、頭を痛める。
下唇を噛んで、そっとドアから手を離した。
勘違い、か。
神山くんの優しさになんて気づいてる。
でもだから怖くて、自分出せなくて、一人の方が楽だったなんて思うこともあるけど、
誰かの笑顔を見れるってすごく嬉しくて。
、これって、やっぱり勘違いだよね…。
ふぅ、と息を吐いて、
ドアを開けた。
そのときにはもう、小泉さんたちは今好きな俳優さんの話をしていた。
「あ、Aちゃん！」
タタッと髪を揺らして駆け寄ってくる。
少し引きながらもなに？と笑顔で返す。
汚い作り笑いで。
「あのさ、いっつも悪いんだけど、今日も当番代わってくれない？」
両手を合わせて、上目遣い。
いつものお願いに、わたしはやっぱり
笑って頷くだけ。
心のなかで散々言っといて、
本人目の前にしたら、内気な小瀧A。
本当の自分はどこなのかな。
「ありがと〜」
「ううん」
これが正解なのかもしれない。
神山くんに、今日は無理かもって送らなきゃな…
「おーい、自分の仕事は自分でしぃや」
「っ神山くん…！」
ポリポリ頭掻きながら、小泉さんたちに近づく神山くん。
「確かに小瀧の掃除は丁寧で綺麗やから、俺としては小瀧にやってもらいたい」
…知ってたんだ。
「でもさ、小泉たちがやることやんなそれ」
ニコッと笑って、わたしの前に立つ。
「それに今日は予定があんねん。邪魔せんでもらえるかな」
はじめて
はじめて、守ってもらえた気がした。
「、っやっぱり、今日はええっ」
バツが悪そうな顔をして、わたしたちの前からいなくなった。
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憂雅(プロフ) - ありがとうございます！必ず読みます！！ (2017年4月3日 8時) (
レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» 了解しました。面白くなるよう、頑張って書こうと思います(^^) (2017年4月2日 9時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
憂雅(プロフ) - やったー！！！！ありがとうございます！！1人ずつmainで、う…入って…う…どっちも見てみたい気もしますけど、入っていない設定でお願いしたいです！！ (2017年4月2日 4時) (レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - 憂雅さん» リクエストとても嬉しいです(^^) 現在、2つの作品を書いているので、片方が完結したら書こうと思います。そこでいくつかの質問なのですが、お二人メインなのか一人ずつメインなのか、と主人公さんは事務所に入っている設定なのか、教えていただけるとありがたいです。 (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - はまみきさん» それは良かったです！まだまだですが、見守って頂ければ幸いです(^^) (2017年4月1日 21時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 | 作成日時：2017年1月18日 23時
