月曜日の１８時（赤） (ページ6)

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「お姉さんはAさんですよね」

「……え？」

「いつもコーヒー運んでくれるので」

覚えちゃいました、とへへへと笑いながら
名札を指すしぐさをする彼

笑顔がかわいい、印象的だなと思った
わたしがよく見ていた某恋愛ドラマでもよく見た笑顔だ

たしかに、いつもコーヒーをつくるのはミナトくんで

それを彼の元まで運ぶのはわたしだったから

その時に名札を見て覚えてくれたんだろう

「AAです」

「Aさんは店長さんなんですか？」

「え？あ、いや……」

「店長はいつも月曜日休みなんすよ」

わたしをフォローするかのように
ミナトくんが言葉を続けた

たしかに月曜日は店長はいつも非番だ

だから彼が店長に会ったことないのも無理はない

「だからいつもAさんとミナトさんなんですね」

「ミナトさんなんて！くんでいいですよ～」

笑顔で話す２人を見ながら

きっと似た者同士なんだろうなと感じた

「そういえば、お兄さんの名前も聞いてもいいですか？」

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