月曜日の１８時（赤） (ページ27)

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「ご馳走さまでした」

「美味いやろ？」

「美味しかったです！お会計もありがとうございました」

「気にせんで！俺が誘ったんやし」

お店の予約からお会計まで
申し訳ないなと思いながらも、

重岡さんの言葉に甘えた

「次はわたしが払います……」

「ほんまに？じゃあそうしてもらうわ」

次があるかもわからないけど

わたしの言葉に重岡さんは笑顔で返事をした

食事中は重岡さんの話もたくさん聞けて

わたしの話もたくさん聞いてもらった

他愛もない話にも関わらず
全てに相槌を打つ重岡さんを見て

話を聞いてもらえる嬉しさから

ついたくさん話してしまったように思う

「きょうは本当にありがとうございました、わたしはこれで……」

「Aちゃんどこ住んでるん？送ってくで」

「近くなのでお気持ちだけいただきます、ありがとうございます」

「夜道ひとりじゃ危ないし、俺がしたいんよ、な？」

年上に甘えとけばええんよ、といった後

飲み物買いに行くとすぐそばのコンビニに入っていった

「お待たせ」

「おかえりなさい」

「はいこれ」

そう言いながら、重岡さんから差し出されたのは

hotと書かれたミルクティーだった

さすがに夜は冷えるしな～と

重岡さんも自分用に買ったであろうペットボトルのふたを開けた

「じゃあ帰ろか……家どっち側？」

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