第16話【設定新たに追加】 ページ18
まーしぃ Side
「クソッ……!!」
俺は小声で呟く。ってかSideが何故かまーしぃに……。そこは普通に志麻が良かった。
なんて、くだらない事は少し置いておくとして。
なんなんだあの吸血鬼は。俺の腕から流れる血を見て怪しげの笑みを浮かべている。
血を吸われたらヤバいな。とりあえず腕の血はハンカチで隠さなければ。
それにしても、戦闘態勢が整えれていない。坂田は先程少し強めに押してしまったから、背中にかなりダメージを受けている筈だ。俺はこの腕だし、周りもいきなりのあまり騒然としてしまっている。
「それじゃあ早速始めようか!!皆!!こいつら全員やっつけちゃえ!!」
少女がとんでもない台詞を言うと、後ろにいた吸血鬼達が次々と人を襲っていく。
「ねぇ、油断してると……死ぬよ?」
「なっ!!」
いつの間に彼女は俺の前に……!?
「''Eternal chain''」
彼女がそう唱えた瞬間、いきなり両手足を鎖で縛られた。
今のは、もしかして……!!
「吸血鬼魔法だよ〜。私の魔法は鎖で好きな所を縛れるの。そしてその鎖は……私以外は解けない」
マジかよ。このままだと……!!
「じゃあ、思う存分血を飲ませて頂きまーす!!」
「まーしぃ!!」
坂田がこちらに来て助けようとするも、背中の痛みが酷いのか動けない。
「君の血も後で楽しむからさー。今は大人しくしてて〜」
そう言って彼女は坂田にも吸血鬼魔法を使い縛った。
「坂田は関係無いやろ!!」
「君の血を吸う時間を邪魔されたく無いんだよ」
「お前……!!」
「私の名前はお前じゃ無い……''鹿乃''だよ」
「……!!」
[鹿乃]。確か、昔から居る女性歌い手の一人……!?
何故、吸血鬼に……!?
「死んだからだよ。まぁ、吸血鬼として生まれ変わったけど。
……最初は戻りたいって強く思ってた。けど、もう戻れない。
血を吸う時の快感を得て仕舞えば、吸血鬼が人間に戻ることは不可能なの」
その真剣そうな瞳……人間だった頃の真面目な彼女と同じ目だ。
まだ面影が残っている。それならば、希望はまだある……!!
「鹿乃!!まだ君は……!!」
「それじゃあ、いただきます」
俺の言葉がもう耳に届かないのか、彼女が腕に口を付けた……その刹那。
「させるかぁあ!!」
バーン!!と拳銃の発砲音が響いた。鹿乃は避けてしまったが、なんとか吸われずに済んだ。
声のした方を見ると、そこには。
「あらき」
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千冬(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます。長い間待っていただき、本当にありがとうございましたm(__)mこれからもボチボチ書いていきたいと思いますので、楽しみにして下さると嬉しいです♪ (2019年10月19日 22時) (レス) id: 524936adfc (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年9月5日 23時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
千冬(プロフ) - ホトトギスさん» 果たして彼は今後どうなっていくのでしょうか… (2019年3月9日 16時) (レス) id: 524936adfc (このIDを非表示/違反報告)
ホトトギス - sou… (2019年2月26日 21時) (レス) id: bf948515ff (このIDを非表示/違反報告)
千冬(プロフ) - sorasorarinrin1さん» 「あの方もこの方も登場させたい!」と思い増やしていたらいつの間にか多人数になってました(笑)でも多くの歌い手様の色々な様子を想像して書く事はとても楽しいです。応援ありがとうございます(≧∇≦)また時間が空いた時に更新させて頂きます♪ (2019年1月8日 21時) (レス) id: 524936adfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千冬 | 作成日時:2017年10月23日 7時