溺愛された諭吉 ページ19
☆
「おーい!!まふさーん!!出てきて下さい〜!!」
シーン。当たり前か。
仕方ない、ドアを叩き壊すか。
私は釘バッドでドアをひたすら叩く。
ボンボンと音が鳴り、完全に犯罪を犯している気分だ。罪悪感が生まれる。
しかし、約束は約束だ。守らなければ諭吉が天国へいってしまう。
さよならと清々しく手を振る諭吉を想像してしまう。
駄目だ!!そんなのさせるものか!!
「諭吉は私の物だあああぁぁぁああ!!」
私は叫んで思い切りバッドを振るう。
バキッ!!
そして……ついに扉が壊れた。
「やっと壊れたぁ」
「嘘でしょ……!?女子一人の力で壊すとか……!?」
可愛らしい白い寝巻きを着ているまふさんに、かなり驚かれる。
その言い方だと私がかなりの怪力少女に聞こえるからやめて欲しい。
正しくは釘バッド君の力だ。って、そんな事はどうでも良くて!!
「まふさん、部活に来て下さい。皆さんが待っています。」
「……嘘だ」
「嘘じゃありません!!」
そう、嘘では無いのだ。皆その内来るとか言ってたけど……待って……いる……筈だ。
「じゃあ、嘘じゃないって証明してよ」
証明?そんなの簡単だ。
「私が今こうして、風紀委員長に許可を取って迎えに来たこと。
これが証明じゃいけませんか?
待っていなかったら、風紀委員長が許可を出す事も無かった。
そらるさんが毎日貴方の所に来る事も無かった。
私がこうして来ることも無かった。……嘘だったら、貴方はずっと独りな筈。
真実だから、こうしてやって来たんです!!」
「……僕を連れ出して、お金取り上げる気でしょ」
「何故そうなる」
「諭吉がぁぁあって叫んでたから」
orz……そう言う意味じゃないんだまふさんよ。
私は彼に分かりやすく説明する。
「本気なの?」
「当たり前ですよ」
諭吉とバイバイなんてゆるさない。
彼は溜息をつくと、少しずつ話し始めた。
「……僕、昔虐められてたんだ」
☆
異次元殺戮ゲーム完結しました!!
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千冬(プロフ) - みれんさん» ありがとうございます!そんなことを思って下さるなんて…!!とても嬉しいです♪これからも頑張ります! (2018年1月21日 8時) (レス) id: 524936adfc (このIDを非表示/違反報告)
みれん(プロフ) - 初めまして!私はこの作品を見てこのような作品を書いてみたい!と思えました。自信を持っていいと思います!これからも頑張ってください! (2018年1月20日 22時) (レス) id: 9aa99ed309 (このIDを非表示/違反報告)
千冬(プロフ) - 風音迷夜さん» ありがとうございます!受験生同士、お互いに頑張りましょう♪面白いと言ってくださりありがとうございます。そうですね…楽しんで下さる読者様がいる、それはとても幸せなことですね。自分に自信が持てるよう、頑張りたいと思います! (2018年1月20日 17時) (レス) id: 524936adfc (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - この作品面白いです!僕も受験生で...お互い頑張りましょうか(笑)僕は、この作品、個性あって面白いです。今見てくれていている、楽しんでくれている人がいる。それだけでも充分だと思いますよ?作者さんは自分を下に見すぎです!自信持って下さい♪続き楽しみです! (2018年1月20日 13時) (レス) id: b02dafdee1 (このIDを非表示/違反報告)
千冬(プロフ) - レインさん» ありがとうございます!まーしーのハサミは後に明かされます!なるべく早く更新できるように頑張ります♪ (2018年1月10日 7時) (レス) id: 524936adfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千冬 | 作成日時:2017年10月14日 22時