ゲーム開始5分前 ページ5
☆
私達は、少年に言われた通り体育館の外へ出る。
扉の裏には、大きな紙が貼られていた。
皆が紙を見つめる。……部屋の位置とかも、重要になってくるからなぁ。
えっと、私の部屋は……四階の【女子棟-5】。黒雲ちゃんと96猫さんの間だ。
とりあえず役職が知りたいので、私は近くの階段を上って一人黙々と歩いていく。
そして、女子棟-5の部屋の中に入る。
中はシンプルで、ベッドや机、タンスなど必要最低限の物が置かれていた。
「今日から此処で過ごすのか……」
……やっぱり、それは嫌だな。
そう思って、私は部屋の一番奥の窓を開けようとするが、開かない。
拳で割ろうともするが、手がジンジンするだけで開かない。
……出させる気は無いって言いたいのか。
私は、一番気になっていた机上の黒い封筒を開ける。
中には、白い紙と黒い紙。白い紙には、ルールが細かく書かれていた。
そして、黒い紙には……役職が書いてある。
私はそっと深呼吸をして、黒い紙を広げた。そこには
____【市民】と書かれていた。
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作者名:千冬 | 作成日時:2018年2月12日 12時