顔面国宝くんと顔面国宝ちゃん

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菊川side



目を開けると、吉沢さんの家…？だった。



『あれ、私昨日何やって…うぇ、なんか気持ち悪くなってき…いて、』



記憶無いし気持ち悪いけどそんなことより首が…首がやばい。



叫びたくなるほどって訳でもないのになんか地味に痛くて辛い。



昨日私何やってたんだろ…首だけで踊り狂ったとか、



ちっぽけな脳でそんなことを考えていると



「おはようございます、」



吉沢さんの声が後ろから聞こえた。



慌てて後ろを振り向くと、また首がやられた。



だけど首のことよりも、吉沢さんはすごいことになっていた。



『…どうして床で寝てるんですか』



あの吉沢さんが床で寝ていた。



記事に出来る気がする。



「え、覚えてないんですか…あんなに激しく、」



『えっマジで』



「二人で踊ったのに」



『そっちかァ…だから首が痛いのかぁ』



「というのは冗談で、俺だけベッドで寝るのは罪悪感があったからです。首痛いのはソファーで寝たからですね」



『なんか全部わかったら吐き気が…』



「吐きましょっか」



あれなんでこの人こんなに笑顔でこんなこと…



『いやいやいやいやいやいやいやほんとに大丈夫です』



「ほらほら、トイレはすぐそこですよ〜」



笑顔の吉沢さんに引きずられてトイレに連れ込まれた私は泣きながら地獄の三時間を過ごした、らしい



(吉沢さんの笑顔が怖くて脳が記憶を拒否ってる)

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