金髪くん×アイドル【男主】 (ページ19)

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アイドルページ19

初の将樹くん視点です。

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俺がバイトしてるカフェで数ヶ月前からよく見るようになった顔がとてつもなく綺麗な男の人。最初は店長がかっこいいかっこいいって言ってて、確かにカッコイイよな～、でもどっかで見たことある顔だな～としか思ってなかった。

ある日、意味もなくついていたテレビに流れてきたのはとあるアイドルグループだった。どうやら彼らの冠番組らしい。そこで目に止まったのはみんなお揃いの白いジャージに赤いTシャツを着ている背が低い人。

「あれ、この人どっかで見たことある………あっ」

それはあの彼だった。メンバーの人には山田って呼ばれてた。山田さんっていうのかあの人。まぁ、あそこまで顔が綺麗だとアイドルということも納得できる。てかこの人意外と口が悪いんだな。そんな風には見えなかったけど。俺が初めて話しかけた時だってなんかテンパってる感じだったし。……あ、山田さんより小さい人いた。

彼がアイドルということが発覚して次の日。カフェのバイトを終えて帰っているとカフェの前の横断歩道のとこでナンパされてる人がいた。ナンパされてる人男じゃね？って思ってよく見たら、まさかの山田さんだった。男にもモテるなんて大変だなって一瞬他人事のように思ったけど、ナンパ野郎が山田さんの腰に腕を回したのを見た時イラッとした気がした。なんでかは分からない。気がしただけかもしれないし。

「ちょっと、その人俺の連れなんで。」

気づいたら山田さんの腕を引っ張っていた。彼はなにが起きたのかわからないという顔をしていた。俺はナンパ野郎に一言言って山田さんの腕を引いてとりあえずカフェの方に歩いていく。きっと彼はカフェに向かっていたのだろう。ちょっと焦ったような顔で大人しく俺に手を引かれている彼を見て可愛いなって思った。なんでかは分からないけど。