金髪くん×アイドル【男主】 (ページ14)

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金髪ページ14

「もしよかったら、映画行きませんか？」

またもや爆弾が落とされたのはあれからまた数日経った日のことだった。あの日からまたちょくちょく通って俺も敬語が抜けたし将樹くんに名前で呼ばれるのも少し慣れた、少しだけど。

ほぼ定位置になっていた窓側の席で注文したものを待っていたら持ってきてくれたのは将樹くんで、今日はいないもんだと思ってたからちょっとびっくりした。

俺の前に料理を置いて慣れた手つきで伝表を入れてそのまま立ち去るかと思ったらまさかのお誘い。どうやらずっと前から楽しみにしてて前売りまで買ったのに一緒に行くはずだった友達が急遽行けなくなってしまってチケットを余らせてるということだった。まさかすぎてまだ上手く頭が追いついてないけど幸いなことに今日は一日オフでこの後も特に用事はない。こんなチャンス逃してはいけないと思って

「う、うんっ！行こ！」

って答えた。

俺の返事に将樹くんは軽く微笑むと

「じゃあ、俺もうすぐで上がりなんで待っててください。」

「うん、、わかった。」

俺が返事をすると違うお客さんから呼ばれて将樹くんは行ってしまった。

これってデートだよね？？映画デートだよね？？いや、デートだと思ってるのは俺だけだけど。

どうしよう、初めてのお誘いで胸がいっぱいになる。でもそれとは反対に前売りも買っちゃうぐらい将樹くんが楽しみにしてる映画ってどういうのだろうって、それを一緒にみれるっていう楽しみもある。

今日も色んな将樹くん見れるかな、なんて思いながら俺は将樹くんが上がるのを待っていた。