【APH】気づけば銀世界にいました。３

語らう。 ページ13

イタリア兄弟、消灯後。

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「兄ちゃん」

「なんだよ」

「俺が言ったとおりだったでしょ？」

「何がだよ」

「全部だよ。ロシアも。Aも」

「……ああ、あれか」

「ロシアに、そこまで怖いことされなかったでしょ？」

「……」

「A、ベッラで、いい子だったでしょ？」

「……あぁ」

「ヴェ、そっちしか肯定してくれないの？」

「ロシアは、どう頑張っても怖いぞコノヤロー！」

「ヴェ、ヴェー……」

「お前も否定できねぇのかよ！」

「で、でも、Aは『別に怖くない』って！」

「それはAだからだろ」

「あー……」

「ロシアはAに対してやたら過保護だし。
　ベッラなのに、そのせいで声も掛けれねぇ」

「口説くのは諦めたほうがいいよー！
　俺の、会議でのこと話したでしょ？」

「知ってるぞ。
　そのおかげで今日二人が来ることになったんだしな」

「そうだよー。
　……ロシアは過保護だよね！」

「あれじゃあ……Aが元の世界に帰ったりしたら、どうなるかわかったもんじゃねぇ」

「え！？
　A、帰っちゃうの？」

「知らねぇよ！
　可能性の話だ！」

「そっか……突然来たなら、突然帰っちゃうかもしれないよね」

「Aが意思なくこの世界に来たなら、たぶん逆もあるだろ。
　……いつだって、世界は勝手だったからな」

「……そうだね、そうだよね」

「……もう寝るぞ」


「あ、ちょっと待って」

「何だよ、次から次へと！」

「日本が、ハナミにおいでって言うんだけどさ、兄ちゃんも行くよね？」

「ハナミ？あぁ、サクラか」

「行こうよ！ドイツもプロイセンも行くよ？」

「じゃがいも野郎はどうでもいいんだよ！」

「ヴェー……たぶん、フランス兄ちゃんもスペイン兄ちゃんも行くよ？」

「………………行く」

「ヴェ！やった〜！
　ハナミ、楽しみだね兄ちゃん！」

「うるせぇ、とっとと寝ろ！バカ弟！」

「えーいいじゃんかぁ」

「……」

「兄ちゃん？」

「……」

「ほんとに寝た？」

「……」

「うぅ、無視は凹むよ」

「……」

「……」

「……」

「……俺も寝る……Buonanotte」

「………………………………………………………………………………………Buonanotte」

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