--V O I C E-- (ページ25)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:19,995 hit

、ページ25

『はーーい』

ドン！！！

『キャ！！』

ギュウ

え？この匂い。

『龍友くん…？』

「ハァ…せやで、俺やで。」

『え？え？』

「あかん。階段ダッシュしたらきつい」

『ここ七階だよ？』

「忘れてたわ」

『ねぇ？どうしたの？

一回離して？中に入って？』

そういうと一度力強く抱き締められ

離された。

思わず階段ダッシュして部屋のドア

開いた瞬間抱き締めた

初めてのAのぬくもり

もうがまんできなかった

中に入ってと言われ離したくなかったけど

このままじゃ動けないから一度力強く

抱いて離し中にお邪魔した。

すると

「ん？これ片想い？」

部屋中に片想いが流れてる

『あ、消してくる』

「待って」

行こうとするAの腕を掴み止める

「少し話したい」

『分かった。』

二人でソファーに座り私の手を握りしめて

離さない龍友くん

「なんで突然連絡せーへんくなったん？」

『え？』

「うそ、知ってる。ごめんな。

一人で考えさして」

『ううん。』

ダメだ泣きそう

下を向こうとすると

「下向かんと俺見てや」

なんて言うから両手も塞がってて

涙目のまま龍友くんを見つめる

「俺な、なんも知らんくって」

うんうんとうなづきながら話を聞く

「玲於とマネージャーに教えてもらってん」

ポタっポタ

片手で私の手を握りもう１つの手は

頬を撫でる。

「一回しか言わんで？」

『ん？』