--V O I C E-- (ページ17)

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＜突然申し訳ない。＞

『いいえ。』

＜うちの数原と仲いいよね？＞

『あ、はい。仲良くさせてもらってます』

＜それは友達？＞

『え、はい…』

＜実はね、こんなTwitterが入ってきてね＞

見てみると、そこには私たちの目撃証言だった

＜写真撮られてないからさ、まだいいんだけどね。
鈴木さんも顔隠してるし＞

『はい。』

＜あ！ごめんね！うちね、恋愛禁止では

ないんだよ！？＞

『え？』

＜ただ今がツアー前でね？

あまりもめたくないんだ？＞

『はい』

＜数原にも注意はするけど。

今が大事な時期だからさ＞

『あの！』

『私もぅ会いません！』

＜え？でも……＞

『今が数原さんにも大事な時だと

分かってます。

実際私にもそんなメッセージ来てて』

＜メッセージ？＞

『はい、龍友くんに会わないでって』

＜そうなの？それ、数原は？＞

『いや、知りません。』

＜言わなくても＞

『良いんです。』

『気を使わせて申し訳ないです』

＜いや、こちらこそごめんね＞

『いや、数原さんにツアー頑張ってと

お伝えください。』

＜うん、わかった。＞

『では、ブースに行きますね』

あー。私はラジオでも向こうは違う

いくら恋愛禁止じゃなくても彼は今

一番大事な時だもんね。

ふふ(笑)歌できそう。

大丈夫。まだ傷は浅い

龍友くんの声さえ聞ければ

{Aちゃん？}

『れおくん？』

{どうしたの？泣きそうな顔して}

『ううん！大丈夫！

よし収録頑張ろう！！』

半泣きで笑いながらラジオを進める私を

心配そうにながめるれおくん。

そんな私たちを見つめる二人。

気を使いながら盛り上げてくれた。

ありがとう、ありがとう。

そんな感じで今まで一番辛い収録を終えた。