【銀魂】攘夷ずの幼なじみは最強でした4

小さな夏 ページ13

あ「もうすぐ見えるね！」




そう呟く白夜を横目で見て



同じ空を見上げた。



茜色だった空は気付けば色を変え闇より暗い夜空になってた。



同じ空を見上げている



そして同じものを待っている



なぁ、今何を考えてんだ？





同じ気持ちでいれたなら―。


銀「白夜…」

あ「ん？」

お互い空を見上げたまま、だけどそれでいい。

銀「ありがとな」

あ「いえいえ。らしくない事言うねｸｽｯ」

銀「けっ、放っとけ」

あ「はいはい」





その時、





ヒューーー………ドンッ




夜空に鮮やかな華が咲いた。





あ「わぁ…！」

銀「…」



その光はすぐに散っていくけれど、




心の中からはなかなか消えなくて、




そしてどこか懐かしかった。




次から次へと上がっては消えるなか



花火をずっと見ている白夜を盗み見た。



銀(…あぁ、やっぱり)



お前ェが好きだ。



あの時、初めて自分の気持ちに気付いた花火の日から



随分時間が経っちまったけど、



あれからこの想いが消えたことはねェ



どんなお前を見てもやっぱりお前が好きで



そんな俺ァ相当馬鹿なんだろうな。



いつ死ぬか分からない。



でもやっぱり、お前に伝えてェんだ。



盗み見るのではない。



面と向かって白夜を見た。



そんな銀時に気付き白夜も銀時を見る。



あ「どうしたの銀時？」




バッと白夜の両肩を握り、




…何とも恥ずかしいからか視線は下へ



だが決心して視線を合わせる




銀(ヤベェ、顔が暑い)




どうしたの？という面持ちの白夜を見て




銀「…白夜、好きだ」




あ「―え？」





銀「だからよォ、友達とかじゃなくて









恋人になってくれねェか？」






あ「…」




当然驚いていた。




暫く考えるようにした後目を見開き




そして今まで見たことないほど




綺麗でかわいい微笑みで





あ「―うん！私も、私も好き!!!//」




銀「!!!」



あ「ちょ、え！////」




そんな反応されるとは…




思わず抱きしめてた。



すると最初は戸惑ったようだったが



背中に温もりを感じた。




この温もりを絶対大切にする。





夜空に花火が次々咲き乱れ消えゆく中、




俺達は結ばれた―。









先生、俺やっと自分に正直になれたよ。









‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥





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