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己を殺すということは ページ11

ヅ「何だ、今日は近くで祭りがあるのに…行ってないのか高杉」

お風呂に入り、部屋に戻るといないであろう高杉が一人いた。

こちらに気付き少し不快そうに見上げ

高「るせェな黙れヅラ」

ヅ「ヅラじゃない桂だ。白夜が悲しんでるだろアイツも祭り好きなのだから」

そう言うと心なしか少し表情が曇った。

高「…銀時と行ってるから心配いらねェよ」

ヅ「銀時と?珍しい組み合わせだな」

うむ…と考えるヅラを余所に高杉はまた一人考える。

高(これでいいんだ)

白夜は気付いてないが時間の問題だ。

銀時は完全に惚れている。

…白夜の隣はもう俺じゃない。

アイツに幸せをやれるのは俺じゃないのだから。

せめて、躊躇っているアイツの背中を押してやろう。

俺がアイツに返せるのはそれぐらいなんだ。

色んなモノ貰ってこれだけしか返せねーのは
やはり辛いが、

これで少しでも白夜の笑顔が増えるのならば。

高「…」


幼い頃から変わらずあった想いを心の奥底に封じ込めた。


優しすぎる少年は


そのままの魂で成長し、


優しすぎる青年になっていた。


誰か、大切なモノの為ならば己を殺し


何でもできる―そんな真っ直ぐな人間だから


ヅ「どうした高杉?」

高「…随分と寂しいモンだな」


またこうやって傷付いていく。

この傷を癒してくれるアイツは今傍にいない。






ヅ「……俺と行くか?」

高「冗談じゃねェ」

ヅ「ひどっ」

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りゅーみん(プロフ) - コメント拝見させていただきました。皆様本当にありがとうございます!嬉しいの嵐です(泣)更新速度は変わらず遅いかもしれませんが頑張りますので今後ともよろしくお願いします!!!! (2021年5月2日 19時) (レス) id: 3fe78f4837 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - この作品を偶然見つけて1から読んで見たのですが、とても面白かったです!!!ホントに作者さんは天才だと思います!大好きです←  (2020年6月14日 13時) (レス) id: 6b4e68daa0 (このIDを非表示/違反報告)
市村&後平 - 面白かったです!銀時さん!あと……高杉晋助様!恋バナ教えて下さいませーーーーー!! (2018年12月5日 18時) (レス) id: d69687d973 (このIDを非表示/違反報告)
のに - すごく面白かったです!!!次の更新楽しみに待てます (2015年7月2日 18時) (レス) id: ab600aeaf6 (このIDを非表示/違反報告)
雪覇 - すっごーく面白かったです!!長い間更新されてないようですが、私は応援しますので!更新頑張って下さい(*^^*) (2015年4月19日 20時) (レス) id: 0eafc51a19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りゅーみん | 作成日時:2014年5月26日 23時

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