２４！ (ページ26)

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22時ページ26

今日の夜中よりはまだ寒くない外。けれど、寝起きの私の服の隙間から入り込んでは肌を撫でる風はどうしても冷たくて身震いした。

「A」

イライがこちらを見て、私の名前を呼ぶ。
何か言いたげな様子に首を傾げながら反応すれば、彼はそっと口を開いた。なんとなく、なんの言葉が来るのかが予想が着いたので笑顔を準備しておいた。

「今日は、ごめん」

ほらね。
絞り出されるように吐かれたその3文字は、少し寂しそうで苦しそうで、彼の本当の気持ちなんだとわかる。
だから笑って、安心させるように笑って返した。
「ううん、いいの。大丈夫だから、」

私にも何かしらやらかした部分があったから彼も怒ってくれたんだろうし、私は仲直り出来ただけで十分なんだ。
「気にしなくていいよ、だから、金具探そ」

そう言って草むらにしゃがみこもうとしたけれど、不意に伸びてきたその手に肩を掴まれてしゃがむことが出来ずにその場で立ち尽くす。
「…クラーク？」

口をもごもごと動かして、どことなく喋りにくそうな彼。もしかして落としたのは金具じゃないとか？それとも、まだなにか言い足りないことがあるとか。

「君に、言わないといけない事がある。」

やっと口を開いたイライは、かなり喋りにくそうにしている。言いづらいことなのかもしれないと思って、
「無理に話さなくていいよ」
そう伝えたけど、首を横に振られてしまうのでどうしたものかと肩を竦める。

「君が、ウィラとエマの衣装に憧れているのを知っている。」