組長始めました。

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いやもう帰りてえ〜！日常生活で若い命無駄にするとか聞いたことねえ〜〜〜！


はいそうですねと行って帰りたいところだが、帰る家もない身だ、ここでこのお兄さんに話を聞いてもらわないと家の敷居を跨ぐ跨がないどころか玄関にすら足を踏み入れさせてもらえない。

「あ、の！私！Aともうします！お、お祖父様の、遺言書で...ここに、あの、住むこと...に...」

段々尻すぼみになっていく自分の声、ああ、あまり顔も知らないお祖父様、なぜ私だけここに。

「は、えっ？お孫、さんなん？え、だって、男って」
「へ？女です...けど、あの遺言書もちゃんと」
「は、ちょ、っとまってな？？とりあえず上がってえや、あーー、ほんまごめんな？ちょっとまっててな、この部屋入って好きなところ座っててや」
「は、い」
「あ、おれトントン言うんや、何かあったらトントンさんに呼ばれて、っていっとってや」
「わ、かりました」

何かってなに？何かって？

そうして、初めて高そうな座布団に、床の間やら掛け軸やら綺麗な華が生けられた花瓶のある和室で、畳で、正座をすることになる。
その3分後くらいに、足がしびれ、戻ってきたトントンさんに楽にしてええですよと笑われたのは別の話としよう

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