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鏡を見て、笑顔を作る。
うし、営業スマイル、バッチリ。
ひと呼吸。
すー、はー
カラン、と鈴がなる。
お客さん。
「いらっしゃいませ！」
「こちらへどうぞ。」
「ご注文は？」
「少しお待ちください。」
着々とこなす仕事。
先輩から、1つ。仕事を与えられた。
「伊野尾くん、これ、いちごのパンケーキ。あの窓側の席の人に持っていって。」
「はぁーい。」
あ、あのライダースの人だ。
お連れさん来てるのかな？誰かと喋ってる。
あ、来たよ！やまちゃんの分頼んでおいたからね。なんて言ってる。
これ、ライダースの人が食べるんじゃないんだ。
「お待たせいたしました。イチゴのパンケーキでございます。伝票は、ここに置いておきますね。」
頭を下げる。
よし、ここで顔を上げて、「ごゆっくりどうぞ。」と笑顔で言えば完璧。
愛想良く思われたいし。
「ごゆっくり__…え？」
「…………？」
っ、やばっ
「ごゆっくり、どうぞっ」
やばい、逃げるように言っちゃった。
もしかしたら、間違いかもしれないのに。
パシっと音がして、手首に違和感。
掴まれている俺の華奢な手首。
「もしかして＿＿、慧？」
「ッちがっ、います、、から」
ごめんなさいっ
そう言って手を解きその場を立ち去る。
「________っなんで？」
なんでいるの________山田…
早歩きで、その場を離れる俺は、傍から見たらなんてせっかちな店員さんに見えたであろう。
お客さんにゆっくりしてもらう為にも早歩きなんて絶対してはいけないのに。
普段なら、絶対にしない。けど…
「________っ、」
「大丈夫？伊野尾くん、？」
「っあ、大丈夫です！すいません、」
「そう？気をつけてね。あと早歩きだめだよー。」
やばい、注意された。
しっかり
なんて、できないでしょ、
「ありがとうございましたー。」
無理矢理の笑顔は、誰も気づいてない。
はやく、出てってほしい
山ちゃんの、顔なんて二度と見たくない。
見たくないよ。
…俺をほっておいて、浮気した、山ちゃんなんて
好きじゃない
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この(プロフ) - すっごい良いですね！眠かったのに見入っちゃいました！！これからも楽しみにしてます、 (2019年7月26日 1時) (
レス) id: 26c20a3741 (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - あんこさん» あ、あんこさん？！あの、ありがとうございます、。。 (2018年4月9日 20時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - はじめまして。このお話すごく好きです展開が気になります〜！引き続き更新頑張ってください！ (2018年3月26日 22時) (レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - ヨリさん» ありがとうございます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - 伊涼さん» ありがとうございます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：穂波 | 作成日時：2018年2月20日 20時
