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ぎり、と握られた手首が痛い。
走ってきたから、呼吸が荒い。はぁ、と深呼吸をする。
おちつけ、おちついて、
「やまだ、、戻ろう？…………多分、何かの誤解だって」
山「誤解？あの写真伊野尾ちゃんだって見たよね？」
「それは、………………」
それについては、よく分からない。うちの高校にあんな子はいないし、大ちゃんに彼女がいると聞いたことはない。親友の俺にも教えてくれないなんてことは、ありえない。
「きっと、何か事情があるんだよ。」
「なんだよ、事情って………、そんなの知るもんか。とにかく、行くよ！」
行くよって、どこに、
ぐいっと手を握られる。
まさか、こんなところで手を繋ぐ羽目になるとは。
「ね、ちょっと、やまだ、」
「うるさいっ、！俺の気がすむまで伊野尾ちゃんは付き合って！！」
付き合うって、何に。
ていうか、俺は元恋人と何してるんだ。
前は早く忘れたくて仕方がなかったのに、嵐のように現れて、俺はまた恋をして。
今、山田の1番近くにいるのは、俺で。
別れた、あの時。こんな状況、想像できなかった。
それでもなお、山田が俺ではない誰かを好きという状況には、変わりはないけれど。
山田は、もし、今俺が好きと言えば振り向いてくれるだろうか。
大ちゃんと、山田の彼女が浮気している状況に漬け込めば、俺になびいてくれるんじゃないか。
そんな汚い考えが、脳をよぎる。
ねぇ、山田。
俺はこんなに醜いことを考えてしまうほど、君が好きなんだ。
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この(プロフ) - すっごい良いですね！眠かったのに見入っちゃいました！！これからも楽しみにしてます、 (2019年7月26日 1時) (
レス) id: 26c20a3741 (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - あんこさん» あ、あんこさん？！あの、ありがとうございます、。。 (2018年4月9日 20時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - はじめまして。このお話すごく好きです展開が気になります〜！引き続き更新頑張ってください！ (2018年3月26日 22時) (レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - ヨリさん» ありがとうございます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - 伊涼さん» ありがとうございます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：穂波 | 作成日時：2018年2月20日 20時
