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「山田くんはさ、なんでこの店をバイト先に選んだの？」
聞いてしまった。
だけど、聞きたかった。
「んー、なんでだと思う？」
「え、まさかの質問返し？」
んふふ、と笑う山田。
わらってんじゃねぇよ。
聞いてんだよこっちはよ。
「いーから、教えて！」
「なんでそんなに気になるの？
…………もしかして、俺に慧がこの店で働いてるから、とか言って欲しかった？」
ぶわ、と一気に熱くなる顔。
図星、だった。
もしかしたら、って思ってた。
なにこれ、恥ずかし、、まるでまだ俺が山田のことを好きみたいな感じになってるじゃん。
「安心して、別にそういうのじゃないから。」
ズキ、と痛い胸。
そんなハッキリ言わなくてもいいのに、
「じゃあ、なんなの？」
えー、言いたくない、
なんて駄々をこねる山田くんをよそに、なんでなの？としつこく聞き続ける。
「ねぇ、どーして？」
「………彼女が、この店にしたらって言ってたから。」
顔を赤くして、照れてたような山田くんは、山ちゃんは、俺の見たことない顔をしてた。
彼女、に。
言われたから。
「そっか、」
なんだこの虚無感。
虚しいことなんてなにもないじゃないか。
「彼女に言われたからこの店にしたなんて、大好きなんだね、彼女のこと。…そんなに可愛いの？」
へへ、と笑って答えないけど、それが肯定の意味だと、痛いほど伝わる。
彼女のこと、大好きなんだな。
悲しくなんてないはずなのに
無性に泣きたくなった。
__________
終わりのようですが終わりません！
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この(プロフ) - すっごい良いですね！眠かったのに見入っちゃいました！！これからも楽しみにしてます、 (2019年7月26日 1時) (
レス) id: 26c20a3741 (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - あんこさん» あ、あんこさん？！あの、ありがとうございます、。。 (2018年4月9日 20時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - はじめまして。このお話すごく好きです展開が気になります〜！引き続き更新頑張ってください！ (2018年3月26日 22時) (レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - ヨリさん» ありがとうございます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
穂波 - 伊涼さん» ありがとうございます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: 33ab297ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：穂波 | 作成日時：2018年2月20日 20時
