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貴方 side



子供の頃、私とゼロ……いや、当時は零くんかな

ヒロと出会う前から友達だった


クラスでハーフだから、日本人じゃない、といじめられている私たち。
でも零くんは私は怪我をしないようにと小さな体で守ってくれていた。




確かその日も……



「やーい!やーい!がいこくじーん!」


「きもちわりぃ!でてけよ!」

『きゃっ』

零「お前!Aに手を出すなよ!
それに僕らは日本で生まれた日本人だ!!」

「うそつけ!かみのけ金じゃねえかよ!」

零「だからなんだ!」

「でてけよー!がいこ「こらぁ!!」げっ!誰か来た!」

「逃げるぞ!!」



数人の男の子たちが声に驚き逃げていった。

そして入れ替わるように私たちの目の前に来たのは


「だいじょうぶ?けがしてるよ!」


そう、明美だった。



零「別に……」

『れーくん…ヒック…血でてるよ……ヒック』

零「べつに大丈夫だ!それよりAどこか痛いところない?また守れなかった……」

明「ほんとだ!泣いてる!どこか痛い?」

『痛く……ヒック……ない』


明「……そっか!じゃあこっち来て!」


明美は零くんの手を引っ張って、その零くんは逆の手で私の手を握っていた。


女の子に手を引っ張られて連れていかれたのは小さな病院のような建物だった。


明「お母さん!けが人つれてきたよ!!」


零「離せよ!!別に大したことないって言ってるだろ!!Aは泣かないで!」


『ヒック……れーくん……』


女の子にお母さんと呼ばれたその人は私達を見てついていらっしゃいと言い、診察室へ入っていった。


私たちは女の子に手を引かれるままそこへ入り、そのまま手当てをされた。


『ありがと……』

「お礼言えて偉いわね。それにしてもこんなに怪我して……どんなやんちゃをしてたの?」


明「あのね、男の子たちが2人のこといじめてたの!だからね明美がこら!って追い払ってね!」


零「アイツらが悪いんだ……!俺とAのことをバカにするから……!」



「そう……ならその子たちに


人間なんて見た目は違っても…切り裂いて一皮剥けばみーんな同じ血と肉の塊…



その証拠に…黒人も白人も黄色人種も…みーんなこの通り…赤い血が流れてるでしょ?って言い返してやりなさい!!

分かった?」

零「う、うん……」


「はい、消毒は終わり。あとは明美、絆創膏を貼ってあげなさい」

明「うん!」

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(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年8月3日 12時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - 最初から全部読みました!更新停止何てぇぇぇ!!出来たら最後まで完成させてほしいです!続きが気になる! (2021年4月13日 20時) (レス) id: 835a7597df (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - 久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです!次の更新も楽しみにしてます! (2020年9月1日 18時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみに待ってます! (2020年9月1日 8時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - うそ.... (2020年8月4日 7時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月希 | 作成日時:2020年7月1日 17時

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