一輪の純白のバラ ２【名探偵コナン】

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諸伏高明side(時系列大分変わってます)

諸伏高明宅




『ふぅ……』



1日働けばさすがの私も疲れる
特に勘助くんの相手など何年やってもなれない




ふとテレビボードの一角、今は亡き弟の写真が目に入る
そしてその横に置いてあるきらりと光るそれも






弟の死を知ったのは1ヶ月と少し前だった




警視庁に行った時に弟の遺品が伊達さんという方のロッカーから出てきたと……

そしてその中には確かに弟の携帯が入っていた。
そしてもうひとつ


『人生とは残酷なものですね……』



おそらく弟が彼女に買ったであろう指輪が。それはサイズから見るに弟のものであるのだろうがペアのデザインとなっていたためすぐにピンと来た。


弟、景光は彼女に指輪を贈るも2人が共になることは叶わなかったのだろうと。
果たして弟の死を彼女は知っているのだろうか
家族である私ですら知らなかったのだ。いや知っているのかもしれない。彼女もまた弟と同じ立場だったのなら……




弟が彼女を連れてきたのはもう10年ほど前の事だった。

弟の隣に立っていたのはキラキラと金色の髪をなびかせて微笑んでいる彼女で。その隣では弟が心から愛しい者を瞳の中に入れていた。2人の姿は相思相愛そのもので兄として嬉しく思ったのを今でも覚えている








『元気にしているのですかね……』




手元の携帯をいじり以前弟に紹介された時に弟により交換させらてた連絡先を開く

確か……〈俺がどうしてもAのこと助けられない時は兄さんを頼って！〉とか言って交換した覚えがある








《送信完了》


その画面を見て携帯を閉じた

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