・ ページ9
数秒の沈黙の後、ソクジンはゆっくりと口を開いた。
まさか彼の口からホソクさんの名前を聞くとは思わなくてドキッとしてしまう。
｢…どうして？｣
｢だってAさん、折角僕とお昼ご飯食べてたのに食べ終わったらすぐ何処か行っちゃうし。追いかけたらホソクと話してるし。それに、さっきもホソクがAさんのこと探してた。
あいつ僕にAちゃん何処にいるか知ってる？なんて聞いてくるんだよ。ほんと可笑しいよね、僕もAさんのこと探してたっていうのに。｣
ソクジンは、あははと笑ってみせる。
正直何が面白いのかわからない、
それにソクジンの目は全く笑っていない。
何が言いたいの？
｢…それで？仲良いの？｣
｢え？いや全然…。それに今日初めて話したし…。
なんか今日変だよ、ソクジンくん。｣
私がそう答えると、
彼の口元はふっとゆるんだ。
｢良かった。
でもダメだよ、ホソクと仲良くなっちゃ。
あいつチャラいから。｣
｢う、うん…。｣
やはり彼は変だ、前までなら絶対人のことを悪くいうような人では無かったのに。
なんて答えていいのかわからず、曖昧に返事をした。
ソクジンは一言｢いいこ。｣とだけ呟いて私の頬をひと撫でして
どこかへ行ってしまった。
触れられた頬が熱かった。
正直何が言いたかったのかわからなかった。
これは彼なりの優しさなのだろうか？
ホソクさんの女遊びが激しいのを知っていて忠告してくれたってこと…？
ホソクさんはそんな人には見えなかったけど。
それとも嫉妬してくれた…？
まさかね。
…期待してしまうから触れないで欲しかった。
どうせ、もう私の横には居てくれないくせに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1407人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイアイ(プロフ) - メンヘラなイメージがなかったJIN君ですが、読んでみるとすぐにイメージ出来てこんなJIN君堪らない♡となりました笑これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2023年4月8日 14時) (
レス) @page34 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
VAR.(プロフ) - Suzyさん» Suzy様 コメントありがとうございます！嫉妬深いジンさん良いですよね´`*これからもよろしくお願いします♪ (2022年1月13日 12時) (レス) id: b8358cad5d (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - 独占欲···嫉妬深いジン君が見たくて、やって来ました。これからも楽しみにしています♫ (2022年1月11日 22時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)
VAR.(プロフ) - Juriさん» Juri様 コメントありがとうございます！気に入ってもらえて嬉しいです(；；)ゆっくりペースですがちゃんと更新させて頂きますのでよろしくお願いします(´˘`＊) (2022年1月11日 13時) (レス) id: b8358cad5d (このIDを非表示/違反報告)
VAR.(プロフ) - みかんさん» みかん様 初めまして、コメントありがとうございます！星押してくださったんですね、嬉しいです(；；)どう続けていくかまだ未定ですが、良ければこれからもよろしくお願いします´`* (2022年1月11日 13時) (レス) id: b8358cad5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆ。 | 作成日時：2022年1月3日 4時
