花言葉 “尊敬”【西山宏太朗】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:3,751 hit

梅原さんは大変(3) ページ8

梅原side

梅原「三影は俺のことなんだと思ってるわけ？」

『こんな時間でも家に入れてくれる心優しい大親友』

現在時刻3時。午前の。
明日は仕事が午後からだったので少し遅くまで起きていた。
そんな俺に同期、三影が急に電話してきて、家に押し入ってきたのだ。

梅原「もし俺がこの時間にお前に電話して家にあがってきたらどう思う？」

『超不快。てか多分家に入れない。』

梅原「クズじゃん。」

『いや私がクズなんじゃなくて、梅ちゃんが優しすぎるの。』

梅原「まじ今回限りだから。」

そんなこんなで仕方なく家にあげて話を聞いてあげることにした。

梅原「よく他人の家の酒そんなぐびぐびのめるよね」

『だって梅ちゃんが私の好きなお酒揃えてくれてるんだもーん』

そう言って三影は缶チューハイをまた一口飲む。

梅原「早く本題にはいってくんない？どうせ西山さんのことだろ。」

『あーー、うん。あのね、今度西山さんと旅行行く』

梅原「は、まじ？」

『そーまじなの！今日ご飯行った時に話したんだけど、大阪二泊三日。しかも2人でだよ？』

梅原「急に進展するじゃん笑よかったね。」

『んーー嬉しいけどーーー、勘違いさせないで欲しい〜』

酒の所為もあるのだろうか、さっきまでにこにこ上機嫌に話していた三影が急にぼろぼろと泣き始める。

梅原「泣かないでもらえますーーーー？？？」

『だってそんな2人で旅行とか行ったらもっと好きになっちゃうし、西山さんはそんなつもりないだろうから自分超辛いし、何より西山さんに迷惑かけちゃうじゃん！？』

梅原「そんなに嫌なんだったら行かなきゃいいじゃん」

『嫌なわけないじゃん。超行きたい。』

梅原「だったら泣かないでほしいんだけど。てか帰って」

『嫌だこの家の酒を飲み干すまで帰らない』

梅原「かなりまじめに迷惑やめろ」

三影から酒を取り上げる。

梅原「で、結局なにを相談したいの。」

『私はどうしたらいい？どうしたら西山さんに迷惑も負担もかけないで旅行行ける？』

梅原「わざわざそんなこと聞きにきたわけ？ばかなの？」

『そんなことって！梅にとってはどうでもいいかもだけど、私にとっては重要なことでっ……』

梅原「今のままでいいと思うよ。そのままずっと西山さんのこと好きでいいと思う。」

また泣き出しそうな三影に背を向けて言う。

梅原「あと、ちょっとくらい負担も迷惑もかけていいんじゃない？」

なんで俺が泣きそうなんだ。