Beautiful 2

3 タオルと、重低音 ページ3

「じゃ、またなんかあったら連絡するししてよ。」

『うん、ありがとう。』


そう言って家の中に。


パタン、と、締まる音を聞いてから、私も、玄関のドアを閉めた。



『ふぅーーっ。』


１つ大きく息を吐き

そのまま、お風呂の前の洗濯機へ。


着て帰ってきた慶ちゃんのジャージを洗濯機にいれようと開けた。



『あ、タオル。』

乾燥まで終わり、ちゃんと乾いていた。

『返さなきゃ、な。』

タオルを取りだし、広げてみる。




…white？


真っ白なタオルにwhiteと文字が。



…これ、もらったアルバムの特典か何かかな？
そんなの、余計に貰えないよね。


タオルを綺麗に畳み、

今度は慶ちゃんのジャージを洗濯機に。


寝室に行って、ジャージを取り出す。



『ジャージからジャージに着替えるって(笑)』



着替え終わり、リビングに行くと、


ゴロゴロゴロ、と重低音と共に光る空。


『ビックリした……』


その重低音をきっかけに、ゴロゴロゴロ、ゴロゴロゴロと止むことなく、鳴り続ける雷と、降り続く雨。


テレビをつけて、予報を見る。


L字画面になっていて、チャンネルを変えずも天気予報情報が入ってくる。


完全に、雷雲が迫ってきてる。

と言うか、かかってる。


少し遠くでは停電しているだとか、川が氾濫しているとか。


『…明日、仕事行けるかな？』

車通勤だから、電車が止まろうがあまり関係は無いけれど、電車が止まると、交通渋滞しちゃう。
いつもより早く出なければ確実に渋滞に巻き込まれるなー、と、呑気に考えていた。

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